案内役はキュートな猫!お米の選び方から握り方まで学べる「大人のおむすび学習帳」
おむすびを通して料理の楽しさを学べる書籍「大人のおむすび学習帳」が先月刊行されました。
「おむすび」はご飯を三角形や俵形などに加圧成型した食べ物で、「おにぎり」や「握り飯」とも呼ばれています。
一般社団法人おにぎり協会によると、鎌倉時代の初期には武士に兵糧として梅干入りのおにぎりが配られていたとされるほど、古くから私たちの身近にある食べ物ですが、美味しいおむすびの作り方について学ぶ機会はそれほど多くありません。
本書は日本炊飯協会認定ごはんソムリエ兼、おむすびインストラクターの「たに りり」さんによる著作で、お米の選び方や正しいご飯の炊き方、三角おむすびの握り方、お弁当の詰め方といった実用的なものから、おむすびの歴史や世界のおむすび、さらには料理のコツまで幅広く紹介。
例えば「三角おむすびの握り方」では、水で手を濡らすところから目分量で塩を取って手に伸ばし、三角屋根の作り方や握る回数まで、6つのステップに分けて丁寧に解説しています。
質問コーナーでは「減塩中でお塩をできるだけ使いたくない」「ラップを使うと上手に握れない」「冷めたご飯だと上手に握れない」といった、おむすびにまつわる素朴な疑問点について、その理由を解説したり具体的な解決方法を提示。
また、おむすびをお弁当に持っていく場合に「おむすび映え」するための、ご飯とおかずの黄金比率を紹介。おむすびを包む時の注意点なども記載されています。
第1章. 自分に合うお米を探せ
第2章. おむすびは手加減、ゆる加減
第3章. 適当に選んで最高になる具材
第4章. ほめられる盛り付けの極意
第5章. おいしいという魔法の言葉
第6章. お米屋さんに行ってみよう
各章には料理のコツを題材にした4コマ漫画と「まとめ」を収録。その他にもSNSで募集して寄せられた「とくべつなおむすび」の投稿を収録しているほか、巻末には明日すぐ行けるお米屋さんのリストが付属しているなど、おむすびやお米に関する情報が盛りだくさん。
読んですぐ使える実用的な内容なのはもちろん、ご飯を美味しく食べるための心構えやヒントなども散りばめられた一冊となっています。
・お米の選び方、正しいご飯の炊き方
・三角おむすびの握り方、おむすびの歴史
・具の基本とアレンジ、世界のおむすび、
・盛り付けの基本とコツ、お弁当のルール
・おむすびは太るのか?おむすびの栄養バランス
・「おいしい」とほめられる方法、など。
本書を読んでいると、たびたび登場するのが猫のキャラクター。
何故おむすびの本に猫が出てくるのか?気になるところですが、本書でイラストを担当したツキシロクミさんによると、猫は昔からお米の倉庫のネズミ除けとして飼われていたという歴史があり、お米と縁のある動物であることから案内役として登場させているのだとか。
毎日料理をつくるのが辛かったり、食卓をもっと楽しくしたいと感じている人は、可愛い猫のイラストに癒やされながら「おむすび」について学んでみては。
画像提供:キクロス出版