動物学者が監修、仕草や行動から猫の気持ちが分かる「ねこ語辞典」
ねこと幸せに暮らすための知識がたくさん詰まった書籍「ねこ語辞典」が本日4月26日に学研ホールディングスから出版されました。
本書は猫の仕草や行動などから猫の気持ち(=ねこ語)を読み取ることで、愛猫との絆を深めて幸せに暮らすことを目的とした実用書で、写真やイラストなどを交え約140ページにわたってさまざまな「ねこ語」を解説。
表情・しぐさ・鳴き声など、カテゴリー別に「ねこ語」を解説するコーナーでは、ネコ好きな人には気になる疑問をピックアップ。
例えば猫を飼っていると、飼い主さんの方をただジーッと見つめていたり、何もない壁をジーッと見つめている・・という光景を見かけることがありますが、そんな時に猫がどんな気分なのか?気になりますよね。
本書によると、飼い主さんを見つめている時は信頼や期待の気持ちから、そして壁を見つめている時の多くは、見ているのではなく超音波まで聞き取れる「耳」を使って音を聞いていることがほとんどなのだとか。
また、猫と目が合った状態で、瞳孔が大きくなったり小さくなったりすることがありますが、その理由についても解説。
これは目に入る光の量を調整しているためで、部屋の明るさや猫に当たる光の量によって瞳孔の大きさが変化するのだとか。
猫が人を見つめたまま瞳孔が大きくなると警戒している時であると思われがちですが、警戒している時は耳とヒゲが前を向くため、単に瞳孔の大きさだけ変化する時は光を調整しているんですね。
そのようなことを知った上で改めて猫の表情や仕草を見つめてみると、以前よりも愛猫への理解や絆が深まってくるような気がします。
その他にも猫のことがよく分かる予備知識が充実。
例えば「猫の感情」について。猫は人間のような複雑な感情は持っておらず、基本的には「危険」か「安全」のどちらかに基づいた感情を持つのだとか。
そのため、人間の感覚で猫の気持ちを推し量ろうとすると、誤った解釈をしてしまうことも。
また、SNS人気猫FILEのコーナーでは、インスタグラムやブログ「どんころり」で話題のオス猫「どんこ」など、SNSで注目を集めている人気猫たちもたくさん登場します。
本書の監修は動物学者の今泉忠明(いまいずみ ただあき)さん。
父も兄も動物学者という動物一家で、東京水産大学(現 東京海洋大学)を卒業したのち、国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学び、旧文部省の国際生物学事業計画調査、旧環境庁の委託によりイリオモテヤマネコの保護を目的とした生態調査などに参加。
上野動物園の動物解説員を経て、日本ネコ科動物研究所の所長、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長などを務めている傍ら、「ネコ なぜ?の図鑑 (学研プラス)」「猫はふしぎ (イースト新書Q)」「飼い猫のひみつ (イースト新書Q)」など、猫に関する書籍だけでも多数の著作を執筆しています。
そんな今泉さんを監修に迎えた本書では、その他にも愛猫のタイプが分かる「愛猫キャラクター診断」、謎の行動やさまざまな疑問が解消する「Q&A」など、細部にいたるまで猫の情報が満載で、猫を飼っている人はもちろんのこと、これから飼いたいと考えている人にも楽しめる1冊となっています。
書名:ねこ語辞典
発売:2018年4月26日(木)
発行:株式会社 学研プラス
定価:1,000円(税抜)
判型:A5判/144ページ