【中に飲み物が入ってそう】退院後に術後服を着せられた猫ちゃん、まるで水筒みたいな身体になってしまう
猫は犬と違って服を着る機会が多くありませんが、傷口を保護したり寒さ対策として着せることもあります。
キジトラ猫の「しまきち」ちゃんも先日、生まれて初めて服を着ることになったのですが、一瞬別のものに見えてしまう可愛らしい姿がSNSで話題になっています。
細長い体にぴったりとフィットした服を着ている猫ちゃん。その表情は明らかに不服そうな感じに見えますが、お洒落なスモークカーキ色の服を身にまとったボディは整った円柱形になっていて、まるで某魔法瓶メーカーが展開している細長い水筒みたい。
顔や手足は猫そのものだけど、体は猫らしからぬ見た目がクスッと笑いを誘う光景で、SNSに投稿された写真には1万を超える”いいね”が寄せられています。
救助猫っぽくてかっこいいねって声かけてたのに、夫が「水筒みたい笑」って言うから水筒に見えてしまう😂水筒猫。かわいい。 pic.twitter.com/8RRQb86LHZ
— しまきち (@simakichi_) April 12, 2024
コスチュームを着ているような可愛らしい姿ですが、猫ちゃんは何故このような服を着ることになったのでしょうか。
飼い主さんに聞いてみると、実は数日前に動物病院で避妊手術を受けて、入院していたという猫ちゃん。手術後の傷口を保護する服をレンタルできたことから、退院時に着せてもらうことに。身体に密着しているけれどメッシュ素材の生地のため、見た目よりも着心地が良さそうな服なのだとか。
ウェットスーツのようにも見えるスタイリッシュなデザインで、「レンタル服って、もっと病院っぽい雰囲気かと思っていたら、予想に反してかわいかったです。」と術後服を見た時の印象を振り返る飼い主さん。それを着用した愛猫の姿も「救助猫みたいでかっこいい!似合っている!」と感じたのだそう。ところが、そのイメージを一変させたのが「水筒みたい 笑」という旦那さんの一言。それ以降は水筒猫に見えて仕方がなかったと言います。
一方、動物病院に連れて来られて手術を受け、入院した上に服まで着させられて、散々な目に遭ってしまった猫ちゃん。その気苦労は飼い主さんも「イヤなことばかりでうんざりだったと思います。」とおもんばかるほど。それでも術後服を着ていた期間は退院後2〜3日で、1週間ほど経った現在は普段どおりの姿で過ごすことができているそうです。
思いがけず水筒猫になってしまった「しまきち」ちゃんは、推定年齢8歳のメス猫。
飼い主さん夫婦と出会ったのは今から4年ほど前の夏のことで、ある日、自宅の前で焼き肉を楽しんでいたところ、ふらりと姿を現したキジトラ猫がしまきちちゃん。
普段、家の周りで野良猫を見かけないためビックリしたそうですが、それから毎日顔を出すようにり、身体が小さくて子猫だと思ったことから「冬を越せないんじゃないか」と心配になり、1ヶ月ほど悩んだ末に家族として迎え入れることを決意。身体的な特徴から当初は男の子だと思い「しまきち」と名付けたものの、動物病院で診てもらうと意外にも5歳くらいのメス猫であることが判明したのだとか。
そこからスタートした初めての猫との生活は、飼い主さんが想像していたものとは、ちょっぴり違ったようです。
「猫はわんぱくなイメージだったので、『家はぼろぼろになるのかな』『人もひっかきキズが増えるのかな』と不安と期待でワクワクしていました。でも、いざしまきちと暮らしてみるとすごく穏やかな猫で、家の中にある物を壊したり人を引っ掻くこともないため、猫にもいろんな性格があるのだと知りました。」
そんなしまきちちゃんは、いつも口がちょっと開き気味で舌がちょろっと出ているため、笑っているように見えるのがチャームポイント。落ち込んだ気分のときは、そんな愛猫の表情を見ると「ふふっ」と笑ってしまうのだそうで、いつも家族を笑顔にしてくれる存在なのだそうです。
今回インタビューに応じてくれた飼い主さん。最後に「しまきち」ちゃんに対してどのような思いを抱いているのか聞いてみると、「臆病な性格で身体も小さいのに、『よく5年も外で暮らしてこれたな』『苦労したんだろうな』と想像することがあります。」と、野良猫時代のことに思いを馳せることもある様子。
また、「お迎えした日からひざに乗るくらい人懐っこいので、季節を問わず毎日くっついて一緒に寝ていることが多いです。寝ると時は私、起きてる時は夫のひざの上が好きなようです。猫との暮らしは楽しくて、こんなにいいものなのかとすっかり猫にはまっています。」とも語り、しまきちちゃんのことを溺愛している様子が伝わってくる微笑ましいメッセージを寄せてくれました。
取材協力:しまきち(@simakichi_)さん