猫は2本足でまっすぐ立てるのか?本気を出した猫の背中を分度器で測ってみると…結果は88度→ほぼ垂直に立てることが判明
猫が2本足で立つことは視野が広がったり身体を大きく見せたりできる一方で、安定性や機動性が低下したり、お腹や背中といった弱点を晒すことになるため、デメリットの方が大きい行為と言えます。
にも関わらず猫が立ち上がるのは何か特別な理由があるから。そして品種や体型、性格、感情などによって、立ち姿に個性が見られるのも猫の興味深いところです。
黒白ハチワレ猫の「たろう」くんは先日、意外な場所で立ち上がっているところを飼い主さんが目撃。その光景を捉えた写真がSNSで大きな話題になっていますが、その場所とはなんとキャットタワーのてっぺんにある台の上。
天井までの距離から推測するとなかなかの高所で、人間でも躊躇してしまいそうな高さに立っているこの猫ちゃん。また、足元をよく見ると台の端に寄ったまま立ち上がっていて、バランスを崩してしまったら下に落っこちてしまいかねない状況。そんな危険さを知ってか知らずか、猫ちゃんは立ったまま何処か1点を注意深く見つめています。
さらに特筆すべきはピンッと伸ばした背筋の真っ直ぐさ。
キャットタワーに対してかなり垂直に近い角度を保っていて、いつも猫背で過ごしている生き物とは思えないような姿勢の良さ。一体どれくらいの角度で立っているのでしょうか。
Cat Press編集部がオンライン分度器で計測してみたところ、この猫ちゃんの背中の角度はなんと約88度であることが判明。垂直になった時の角度が90度であることから、ほぼ真っ直ぐに立っていることが分かります。
しかも、猫ちゃんが立っていたのは一瞬だけという訳ではないようです。
飼い主さんに当時の状況を聞いてみると、この姿勢をキープしていた時間は約1分〜2分ほど。通常は四足歩行で過ごす時間が大半を占めている猫にとって、2本足で60秒以上も立ち続けるというのは並大抵のことではありません。過去にも立っていたことは時々あったそうですが、これほど長い時間立っていたのは初めてだったことから、とてもビックリしたと言います。
一方、今回立っていた理由については「おそらく小さな虫が飛んでいたのだと思います。」とコメント。虫と一緒に遊びたかったため垂直になってまで立ち上がっていたのではないか?というのが飼い主さんの見立てなのだそう。
しかし、残念ながら猫ちゃんは虫を見失ってしまったのか、この後、何事もなかったかのようにキャットタワーから降りてきてしまったのだとか。
見事な直立ポーズを披露してくた「たろう」くんは、スコティッシュフォールドの男の子。
後ろ足に先天性の疾患を持っているけれど普段は走り回っている元気いっぱいの猫ちゃんで、今から1年ほど前に里親探しをしていたところ、飼い主さんに引き取られたのが今のお家にやって来たきっかけ。性格はとても甘えん坊で、飼い主さんが少し家を空けて帰ってくるだけでずっと付きまとってしまうという、寂しがり屋な一面もあるのだそう。
そんな「たろう」くんへの思いを聞いてみると、「この子のために頑張ろうと思えます。仕事やプライベートでキツいときはこの子が支えになっています。」と語る飼い主さん。SNSのアカウントでは子猫時代から現在まで、何気ない日常風景を捉えた写真がたくさん公開されています。
取材協力:たろう(@taro20216)さん