お家に消防点検の人がやってきた→隠れるどころか後をついて回る猫ちゃんがフレンドリーすぎる&火災報知器の警報音にもビビらニャい

マンションやアパートに住んでいる猫にとって、半年に1回やってくる試練といえば消防設備点検。

消防設備点検で火災報知器を点検するイメージ写真
終わるまで隠れていたいニャ

日本の一般的な共同住宅では半年に1回、消防設備の点検を行うことが消防法で義務付けられており、共用スペースの消火器や誘導灯などが正常に作動するか確認する必要がありますが、猫にとっては鬼門なのが自動火災報知設備の点検。

これは専門業者さんが個別の住居を訪問して、各部屋の天井にある火災報知機の動作確認を行う点検で、「インターホンが鳴って知らない人が家に上がり込んでくる」「火災報知器の大きな警報音が鳴り響く」ことから、多くの猫は厳戒態勢を取りつつ身を隠してやり過ごさなければなりません。

しかし、茶白猫のジョージくんは、そんな固定観念にとらわれない猫ちゃん。先日、消防点検の人が家を訪れた際には、怖がるどころか後を付いて回ったと言うのです。

消防点検の人の後を追って歩き回る茶白猫のジョージくん
提供:飼い主さん

写真を見ると猫ちゃんの尻尾の位置は水平に近く、耳を反らしたり毛を逆立てたりもしていないので、おそらく心情的にはノーマルな状態。点検業者さんから隠れることなく後を追いかけているため、警戒しているようには見受けられません。

この光景を見て「点検のアシスタントのようで可愛いと思った」という飼い主さん。

当日のジョージくんの行動について聞いてみると、消防点検の人がお家に入ろうとした時にはすでに廊下でスタンバイをしていたそうで、その後は寝室→洗面所→リビングとついて回りながら点検作業を見学。猫が苦手そうな火災報知器の警報音が鳴ってもあまり気にしなかった様子で、飼い主さんよりも近くで作業を見守り続けながら、帰る時はリビングで見送ったと言います。

結局、点検作業を見ていただけの結果となってしまったジョージくん。一体なぜ消防点検の人の後をついて回ったのでしょうか。飼い主さんの見解では「撫でてほしかったか、点検の棒付き装置に興味があったのだと思います」とのこと。

何でもジョージくんは普段からあまり人見知りをしないタイプで、声が大きな男性が来ると少し距離を取るものの、女性だと初対面でもそばに寄って行き、トイレまでついてくることも。この日点検に訪れたのも女性だったことから構って欲しかった可能性は高そうです。

一方、点検業者の人からは「姿を見せない子がほとんどなので、寄ってくる猫ちゃんは珍しいですね〜」と反応があったそうで、やはりジョージくんの行動は猫の中でも少数派のようです。

そんなジョージくんは食いしん坊で、追いかけっこをして遊ぶのが好きな男の子。

茶白猫のジョージくん
ジョージくん(10歳)

普段から音に対して敏感ではなく、雷が鳴っていても窓のそばに見に行ってしまうほど鋼メンタルなのだそうで、警報音に耐性があるのも頷けます。また、「シャーッ」と怒ったことがなく、動物病院では先生の手をペロペロ舐めるなど、温厚で人懐っこい一面も持ち合わせているようです。

飼い主さんがジョージくんと出会ったのは、以前住んでいたマンションの植え込みで、生後1.5ヶ月ぐらいのジョージくんを拾ったのがきっかけ。

当時の心境について聞いてみると「毎日塞ぎ込んでいた頃に拾った子で、突然始まった経験のない子猫の育児が思ったよりも大変で、自分の悩みを考える時間が減ってとても救われました」と回想。

一方で、そのタイミングがあまりにも絶妙であったことから、「庭が地域猫の通り道になっていたのですが、噂のNNN(※)から派遣されたのかなと思いました」と、茶目っ気たっぷりにジョージくんとの出会いについて語ってくれました。

※NNN:ねこねこネットワークの略称。ネコ好きな人間に野良猫を派遣して、飼い猫として幸せに暮らさせるべく暗躍しているという都市伝説上の組織のこと。

取材協力:猫のジョージ(@nekoto_yokuneru)さん

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