首の後ろに達筆なカタカナ文字がある茶白猫のつくねちゃん、13万人が驚いた衝撃の模様とは?

今週日本のソーシャルメディアでは、愛猫の模様を見せ合うユーザーたちの投稿が散見されましたが、そのきっかけとなったのは、世にも珍しい模様を持つ一匹の猫ちゃんの存在でした。

それは「つくね」ちゃんという名の茶白猫。なんと首の後ろにカタカナの「シ」と同じ模様があるのです。

首の裏にカタカナの「シ」と同じ模様がある猫ちゃん
片仮名の「シ」と完全に一致(写真提供:飼い主さん)

「シ」は「ツ」と良く似ていて、カタカナの中では区別が難しい文字の代表格。実際、書く時には上からちょんちょんと斜めに点を打って、最後に左下から右上に向かってすくい上げるように払わなければならず、人間が意図的に書こうと思わなければ、自然界にはなかなか存在しがたい形のはず。

しかし、猫ちゃんの首裏にある「シ」は、止めや払いがしっかりと表現されていて、まるで書道家が神経を研ぎ澄まして筆を振るったかのような渾身の一文字です。

この模様が「みて うちの猫 首裏に シ って書いてある」という飼い主さんのコメントと共にSNSのX(旧Twitter)へ投稿されると、写真を見たユーザーからは1.8万件を超えるリポストと、13万件の”いいね”が寄せられるなど大きな反響を呼んでいます。

「シ」のように見えるというよりは、もはや「シ」にしか見えないレベルで完成度の高いこの模様。果たして猫ちゃんが生まれた時からすでに完成されていたのか、それとも成長するにつれて「シ」の形に近づいていったのか気になるところです。

そこで、飼い主さんに話を聞いてみると、実は猫ちゃんと出会ってすぐに「シ」の文字に気づいたという訳ではありませんでした。

茶白猫のつくねちゃん
つくねちゃんのご尊顔

元々つくねちゃんは施設で保護されていた猫。一方、飼い主さんは先住猫の1匹が亡くなり「新しく猫を迎え入れたい」と思っていたところ、家族が里親募集の写真に一目惚れをして引き取ることになったのがつくねちゃん。

しかし、引き取った当時は首輪をしていたために模様の特徴に気づかなかったのだそう。そして2020年の夏頃に初めて首輪を外したところ、なんと「シ」の文字があることを発見。その時に感じた第一印象は「シ じゃん!!!」というシンプルなものだったと言います。

子猫時代の模様も片仮名の「シ」にそっくり
発見当時の「シ」はこんな感じ

この時点ですでに「シ」とは読めるけれど、今ほどの完成度に達しているかと問われると、YESとは言い難いクォリティ。やはり体が大きくなるにつれて模様の大きさや形にも若干変化があるのでしょうか。よくぞ現在の立派な「シ」に成長してくれたものです。飼い主さんもさぞかし感慨深いものがあることでしょう。

つくねちゃんは現在4歳の女の子で、ビビリだけど優しい性格の猫ちゃん。お家では他の3匹の猫たちと一緒に暮らしていて、普段は窓から外を眺めたりしながらのんびりと過ごすのが日課。飼い主さんにとっては、気持ちが荒んでいる時も猫と触れ合うと心が穏やかになる、愛しくて癒やしの存在なのだそうです。

あくびをする茶白猫のつくねちゃん
あくび姿もキュート

今回、つくねちゃんが持つ「シ」の文字を見て、SNSでは「うちのコにもこんな柄や模様があるよ!」といった投稿が飛び交うなど、さながら我が子の自慢合戦のようなムーブメントを巻き起こした本件。

そのきっかけとなった飼い主さんに現在の心境を聞いてみると、「ここまで反響があるとは思っていなかったので、驚きです。あまりの反響の大きさにドキドキしていましたが、平和で可愛らしい引用リポストがたくさん来て良かったなと思っています。」と、好意的に受け止めている様子。毛の模様だけでここまで盛り上がれるのもまた猫の魅力のひとつである、そんなことを感じさせる微笑ましいエピソードですね。

取材協力:真凛(@mz_marine)さん

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