疾走した猫の足跡をたどる「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」

家出した愛猫の足取りをGPS発信機などで追跡する過程を綴った冒険譚、「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」が今月講談社より出版されました。

「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」の表紙

主人公である著者が、飛行機事故で大ケガを負うシーンから始まる本書は、事故が起こった後のある日、飼い猫のティビィが突然家に帰ってこなくなってしまうところから物語が大きく動き出します。

 


ストーリー

――自分の猫のことは永遠にわからない。
でも大丈夫。愛とGPSさえあれば。

サンフランシスコで暮らすキャロラインとウェンディは、2匹の猫、ティビィとフィビィを飼っています。

ある日、5週間も家出していたティビィが、ふらりと戻ってきた。しかも、家出している間に、ちょっと”オトナ”になって帰ってきたみたい……。

いったい、どこに行っていたの?
どうして、いなくなってしまったの?
もしかして、猫泥棒に誘拐されていたのかも!?

キャロラインとウェンディは、ティビィの首輪にGPS発信機を装着。
ティビィの謎に満ちた家出の理由をたどる、追跡作戦を開始した!

だけど、猫の動きは縦横無尽、自由気まま。
猫語を習得したり、ペット捜査官に頼んだり、難航する追跡作戦に奮闘するキャロラインたち。

GPSの足跡から判明した、意外な結末とは……!?

家出した猫(ティビィ)が帰ってきたにもかかわらず、なぜ失踪していたのか疑問を抱き続ける筆者。

猫への深い愛情とあくなき探究心から、GPS発信機を取り付けてまで足取りを追跡しようという衝動に駆り立てられていきますが、本書には実際にGPSで追跡したティビィの足跡が掲載されています。

GPSで追跡した猫の足跡 by 「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」

GSPの他にも猫用のカメラを取り付けて写真を撮影するなど、テクノロジーを駆使して屋外での行動を追跡しようとする一方で、チラシ配りや怪しいと思った家を訪問するなど、時には足を使った地道な作戦も組み合わせながら、愛猫が失踪した核心へと迫っていきます。

ウェンディ・マクノートンのイラスト入り by 「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」

本書内にたびたび描かれている可愛らしいイラストは、著者の同居者でイラストレーターのウェインディによるもの。愛猫ティビィとフィビィの表情や、ティビィに取り付けたGPS発信機、猫用カメラのイラストなど、物語の情景がリアルに思い浮かびストーリーを楽しませてくれます。

本書に登場する2匹の猫、ティビィとフィビィのイラスト by 「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」2匹の猫、フィビィとティビィ

本書に登場するGPS発信機のイラスト by 「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」ティビィに取り付けたGPS発信機

その他にも、猫好きの人なら思わず頷いてしまうような「猫あるある」や、ユーモアもたっぷりの表現がふんだんに盛り込まれているほか、各章は数ページほどのボリュームにまとまっているので、サクサクと読み進めることができます。

「ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語」のワンシーン

猫好きな人や猫を飼っている人は、手にとってみてはいかがでしょうか。

書名:ロスト・キャット 愛と絶望とGPSの物語
著者:著 キャロライン・ポール
  :絵 ウェンディ・マクノートン
  :訳 グレッグ・ジェンカレッロ/アキコ・ジェンカレッロ
出版:講談社
発売:2018年01月17日
価格:本体1,600円(税別)
頁数:168ページ

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