子猫の破天荒な冒険ストーリー!米紙でベストセラーの絵本「ゆうかんなねこ?くろすけ」が刊行

米紙ニューヨークタイムズやUSAトゥデイなどでベストセラーに選ばれた猫の絵本、「ゆうかんなねこ?くろすけ」が日本でもWAVE出版から出版されました。

本書は、勇気と元気だけが取り柄の子猫「くろすけ」のハチャメチャで破天荒な冒険を描いた作品で、アメリカで子どもたちの心をがっちり捉えて離さなかった大人気の絵本を日本語に翻訳したもの。

<あらすじ>
勇気だけはだれにも負けないぞ!と心から信じている子猫のくろすけがめざしているのは、威風堂々かっこいいスーパーねこ。スーパーねこなら、もちろん「ねずみ」を追いかけまわさければいけないと、ねずみさがしの旅に出るのですが、なにしろまだ生まれてまもないくろすけは、ねずみを見たことがありません。出会う動物たち1ぴき1ぴきに、「あなたはねずみですか?」とたずねてまわることに……。

ついにねずみにばったりいきあうことができたのですが、賢いねずみにだまされて、怪物をねずみだと思い込まされてしまいます。ついにねずみ退治の時が来た!と、ねずみ(怪物)に戦いをいどむくろすけでしたが、もちろんねずみ(怪物)に勝てるはずはなく、あっけなくねずみ(怪物)怪物のお腹の中へ……さあ、くろすけの運命やいかに?!

シンプルなイラストで軽快に読み進められる本書は、ころころ変わる表情、愛くるしい立居ふるまい、子猫ならではの無鉄砲さなど、読んでいるうちにいつの間にか「くろすけ」のキャラクターや行動に惹き込まれていきます。

猫絵本「ゆうかんなねこ?くろすけ」の中身


中でもみどころは「くろすけ」がネズミだと思い込んで怪物に挑んでいく場面。「くろすけ」がパクンと怪物に飲み込まれた瞬間に読者は思わず悲鳴をあげ、次にくしゃみといっしょに吐き出されるところで、安堵の笑い声をもらす――子どもに読み聞かせをすると、一番盛り上がるシーンです。

猫絵本「ゆうかんなねこ?くろすけ」のクライマックスシーン

本書の原書は「Max the Brave」というタイトルで、「くろすけ」はもともと「MAX」という名前。しかし、マックスという名前から日本人が感じるイメージと実際のキャラクターがマッチしなかったため、翻訳者と著者の間で相談して考えた名前が「くろすけ」なのだとか。

わんぱくで、読者をハラハラ・ドキドキさせてくれる子猫の名前としては、確かにしっくりくる感じがしますね。

著者はエド・ヴィアーというイギリスの絵本作家で、画家としても活躍している一方で、文学祭での講演や学校で絵画のワークショップを行うなど、多彩な活動を行っている方。

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5歳の時には将来画家になることを心に決めていたという著者は、初めて出版した絵本「The Getaway」がいきなりハイランド児童書賞を受賞。2作目の「Banana」は、1年間にイギリスで出版された絵本のうち特に優れた作品の作者に対して贈られるケイト・グリーナウェイ賞候補になるなど、デビュー直後から高い評価を獲得しています。

そんな絵本作家が描いた「くろすけ」の初めての、そしてちょっとおバカな大冒険。猫好きな方はもちろん、お子さんと一緒に体験してみてはいかがでしょうか。

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