猫の障子破りがまさかの警察沙汰に…ご近所さんに通報されてしまった驚きの理由とは?
最近SNSで話題になっているのが、「#警察に言われたこと」というハッシュタグ。
これは過去に警察官から言われた印象的な一言や出来事を共有するためのタグで、日常の中に潜むちょっとしたハプニングから思わず吹き出してしまうようなやり取りまで、その内容は千差万別ですが、とりわけ猫好きさんたちの間で注目を集めているのがある猫ちゃんの写真に添えられた警察エピソードです。

写真に写っているのは、障子が開いた窓から外を見ている一匹の猫ちゃん。何かをじっと真剣に見つめている後ろ姿はどこか物憂げで、ぱっと見た感じはノスタルジックな雰囲気を醸し出していますが、その背景にはちょっとした“前科”が隠れていました。
実は以前、飼い主さんのお宅には、突然警察官が訪ねて来たことがあったのだと言います。要件はなんと近所の人から通報があったからとのこと。それを聞いて驚いた飼い主さん。確かにいきなり自宅に警察官がやって来たら、後ろめたいことがなくてもドキッとしてしまいそうですよね。
しかし、話を聞いてみると、その不安は杞憂に終わりました。と言うのも、警察官から告げられた通報の理由は「障子がたくさん破れていたから」。どうやら窓の外から見えた障子の破れ具合から、事件性を懸念したご近所さんによって通報されてしまったようです。そして、この出来事がきっかけで、破れないプラスチック製の障子へと張り替えることにしたのだとか。
このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、1.4万件を超える”いいね”が集まるほどの注目ぶり。写真を見たユーザーからは「猫あるある(笑)」「重要参考猫を逮捕しました(違)」「障子を破けなくて残念そうに感じる背中ですね」など様々なメッセージが寄せられて反響を呼んでいます。
#警察に言われたこと
— ミロルナ&ボブコ (@eiru4) July 18, 2025
警「ご近所の方から通報がありまして」
私「え!?🙀」
警「障子がたくさん破れていて事件じゃないかと」
私「…猫です(^^;;」
恥ずかしくて破れないプラスチック障子に張り替えました😂 pic.twitter.com/vooTPb1o9j
障子の破れすぎで通報されるとは少し過剰な気もしますが、それだけ防犯意識の高いご近所さんがいるというのは、かえって心強いと捉えることもできます。
当時のことについて飼い主さんに詳しいお話を聞いてみると、猫が障子を破るようになったのは今から11年ほど前のこと。和室を猫用の部屋にして使っていたところ、猫ちゃんが障子をジャングルジムのように登り出し、穴を開けて外を見るのが日課になってしまう事態に発展。人間の背丈よりも高い位置に穴がたくさん開いてる状態だったと言います。
その理由について「外が見たかったんだと思います。高く上るほどいろんな景色が見えて楽しかったのでは、と思います。」と語る飼い主さん。一方、近所の視線については「当時はマンションの7階に住んでいたので、障子に穴が空いていても、誰からも見られていないと思っていました。」とのことで、周りの目は気にしていなかったようです。

そのため、いきなり警察官がやって来た時もまさか自分の家の事とは思わず、「ご近所の方から通報がありまして」と切り出された時は、近所で起こった事件の聞き込みに来たのだと思ったのだそう。ところが、我が家が現場と知ってビックリ。「まさか猫が開けた障子の穴で通報されると思っていなくて驚きました。警察の方と話す機会がほとんどないので、何も悪いことをしてないのに心臓がバクバクしていました。と同時に、穴の空いてる障子がご近所の方にもしっかり見られていた事にすごく恥ずかしかったです。」と当時の心境について振り返ってくれました。
それでも、こうした事態は意外とよくあることなのか、聞き込みに訪れた警察官はなんとなく「猫かな?」との予感があったそうで、飼い主さんの話を聞いて納得。そして、通報が寄せられた場合はこうして現地で確認する必要があることなどを、丁寧に説明してくれたのだとか。
飼い主さんのお家には現在、ミロくん、ルナくん、ボブコちゃんという3匹が暮らしていますが、通報された時に飼っていた猫は1匹のみ。ということで、障子破りの犯人は長男のミロくんでした。

当時はやんちゃ盛りの1歳で、障子に登って破りまくったミロくんだけど、プラスチック製の障子に張り替えてからは穴が開けられなくなったため、外が見たいと訴えてくるように行動が変化。障子を開けた窓から外を見ていたのには、そうした経緯があったようです。
そんなミロくんがお家にやって来たのはまだ子猫だった頃。ある日、家族が保護して連れて帰って来たのがきっかけでした。子供の頃からずっと猫との暮らしを夢見ていた飼い主さんにとっては念願の猫ライフ。初めてのことで分からないことばかりだったけど、猫を飼っている友達にたくさん聞いたりしながら大切に育ててきたのだと言います。今ではすっかりおじいちゃん猫になったミロくん。3ニャンの中では1番おっとりした性格なのだそう。

猫の障子破りが発端となった警察エピソードについて、詳しく教えてくれた飼い主さん。
インタビューの最後に愛猫への思いを聞いてみると、「今は3ニャンいてみんな可愛くて大切ですが、右も左も分からない子育てのような経験をさせてくれたミロはちょっと特別な気持ちがあります。3ニャンみんな保護猫で、血のつながりはないし性格もみんな違うけど、ミロがまとめ役になって仲良く過ごしてます。猫はいてくれるだけで可愛いですし、障子を破いても何をしても可愛いですね!」と嬉しそうに語ってくれました。
取材協力:ミロルナ&ボブコ(@eiru4)さん