まるで手乗りネコ?逆さまに抱っこされたキジトラ猫のチコちゃん、片手で運ばれる姿が可愛らしいと話題に
猫は抱っこしようとすると逃げてしまう子が少なくない一方で、珍しいポーズのまま抱っこされる子もいます。
キジトラ猫のチコちゃんは、仰向けになりながら抱っこされてしまう猫ちゃん。しかも体重が3.5キロほどと小柄なこともあってか、何と片手に乗ってしまうのです。
この光景を初めて見た時の感想について「足をピーンと硬直させているのに、顔はキョトンとした表情をしているのがとても可愛らしく思いました。」と語る飼い主さん。チコちゃんは普段から飼い主さんの息子さんに、よくこのポーズのまま運ばれているのだそうで、珍しい光景ではないのだそう。
一般的な抱っことは逆さまで、普通の猫ちゃんなら逃げてしまいそうですが、一体どうやってこの体勢まで持っていくのでしょうか。飼い主さんに聞いてみると、チコちゃんが毛布やラグの上で横になってくつろいでいる状態という前提条件のもと、以下の3ステップで完了するのだとか。
①片手で前足脇をもちながら
②体の下に手のひらを忍び込ませ
③そのままおしりを持ち上げる
この後、手の上から降りようともせず、大人しく3〜4分もの間ずっと乗っていたというチコちゃん。パッと見た感じでは猫が苦手そうな体勢ですが、チコちゃんにとっては安定していて安心できる場所だったのでしょう。むしろ、支えている人間の手のほうが疲れてしまいそうです。
チコね 運ばれてるの。 pic.twitter.com/KhFpsuHZuc
— えー (@neikoneikou) March 2, 2024
それにしても、息子さんはなぜこの体勢で猫を運んでみようと思ったのでしょうか。
その点について聞いてみると「息子は手が大きいのでスポッとチコのおしり全体を包み込めるんです。それで抱き上げようとした時に、チコが足をピーンと伸ばしてバランスが安定したので、片方の手を離してみたら大丈夫だった、という感じです。チコは息子に抱っこされると(嫌いではないのに)フリーズするせいもあります(笑」と回答。
とは言え、こんな抱っこができる猫というのは珍しいケース。真似して無理に抱っこしようとすると怪我をしてしまうかもしれません。
飼い主さんによると適性があるのだそうで、「チコの場合は息子相手だとされるがままになる性格なのが大きいと思います。」としたうえで、「お尻を支えてあげた時に、足をピーンと伸ばして自分でバランスをとろうとするネコちゃんなら、同じように運べるかもしれませんね。」とアドバイスしてくれました。
飼い主さんのお家には、他にも2匹の猫(モモちゃん♀17歳、ぷく君♂13歳)がいるそうですが、「モモは体重が8キロ程あるので重すぎるのと、ぶくは脱力系で抱っこされた途端フニャフニャして液体になるので無理です(笑)」とのこと。逆さまに抱っこされて運ばれるのはチコちゃんだけのオリジナル技なのだとか。
片手で運ばれてしまうチコちゃんは、もうすぐ16歳になる女の子。
優しくて穏やかな性格で、普段は好きなぬいぐるみをあちこちに運んだり一緒に寝たりしながら過ごしていて、飼い主さんが仕事から帰ってくると抱っこをせがみ、夜は腕枕で眠るという甘えんぼな猫ちゃんなのだそう。
飼い主さんのお家にやってきたのは、2人の息子さんが繋いでくれた縁でした。それはまだ息子さんたちが小学生だった頃のこと。お店で見かけた『子猫もらってください』の張り紙を見て、親に聞かないまま勝手にもらう約束を電話でしてしまいます。
そして、ある日突然お家にやってきたのがモモちゃんというメス猫。その1年後、モモちゃんを譲ってくれた人が「また猫が産まれたのでどうですか?」と声をかけてくれたので、見に行くことにした飼い主さん。
そこで出会ったのがチコちゃんで、一目惚れしてしまったことからそのまま家族として迎え入れることにしたのだと言います。
現在はさらに1匹増えて、3匹の猫と暮らしている飼い主さん。
猫たちとの日常について「接する時は人間と同じ様に、どうしたの?なぁに?そうなの?と話しかけて気持ちを聞き、理解するように心がけています。」と、コミュニケーションの仕方にはこだわりがある様子。また、「ネコ達も理解してそれに応えるように表情や鳴き方、行動でなんとか気持ちを伝えようとしてくれるのですが、その瞬間は心が繋がっているように感じますし、愛情や信頼も感じています。」とも語り、愛猫たちが人間のように心を通い合わせられる存在であることを明かしてくれました。
取材協力:えー(@neikoneikou)さん