眠る猫を眺めるのは至福の時…1万枚の中から厳選したネコの寝姿を収録した写真集「寝こ」
三度の飯よりネコの寝顔が好き、そんな人にピッタリな写真集が11月29日に発売されました。
狩りに備えて体力を温存する必要があった野生動物時代の名残りから、1日に平均して14〜15時間ほど眠っていると言われるネコ。
ヒトの睡眠時間と比べて2倍近くも長く眠っているという何とも羨ましい動物ですが、睡眠中はずっと熟睡しているわけではなく、ちょっとした物音でビクッと目を覚ますこともあれば、ゆさゆさと揺すっても起きないことがあるなど、人間のように浅い眠りと深い眠りの時間帯が存在します。
そして睡眠中に見られるヒゲやシッポ、足先などがピクピクっとする魅惑的な動作は、夢を見ていると考えられるのだとか。
愛猫家にとって猫のそんな寝顔を眺めている時間は、ふっと肩の力が抜けて優しい気持ちに包まれる至福のひと時ですが、もちろんこれは猫自身が安全だと認識している場所でのみ見せてくれる姿で、飼い主さんへの信頼の証。
街中で暮らしている猫ちゃんが、意識を失うほど無防備な姿で爆睡している光景というのはなかなか見かけませんよね。
つまり、私たちがメディアなどでよく見かける、まるで冗談のようなポーズで眠りこけている猫というのは、その多くが飼い主さんによる撮影。
本書ではそんな信頼する飼い主さんの前でしか見せない無防備すぎるネコたちのあられもない寝姿を、1万枚あまりの応募写真の中から厳選して収録した写真集で、ごろ寝している猫や、ふて寝している猫、うたた寝している猫、ヘソ天で寝ている猫などなど、ネコが見せるありとあらゆる寝顔＆寝姿が掲載されています。
猫が「ねこ」と呼ばれるようになった由来には諸説ありますが、「よく寝る子」だから「寝子」になったという説がしっくりくるほど、1日じゅう暇さえあれば眠っているネコ。
できれば飼い主さん好みのポーズで眠ってくれると言うことなしですが、それは猫の気分次第・・というわけでもないようです。
あるドイツ人の動物学者が眠っている猫を400匹観察したところ、温度が13度以下だと猫は頭を体に潜り込ませて丸くなり、温度が上がるにつれてその丸みは解けていき、そして21度以上になると前足を前に突き出して体を伸ばす傾向が見られたのだとか。（参考：ネコ学入門／築地書館／クレア・ベンサント著）
つまり、ニャンモナイトのような丸い姿を拝みたい時は13度以下に、仰向けでヘソ天全開のような姿を見たい時は、少なくとも21度以上に室温を保つ必要があるということです。
特にこれから寒さが本番を迎える冬の季節は、どちらの環境も暖房器具のオン／オフで容易に整えることが可能。できれば暖かい部屋と寒い部屋を用意して、猫ちゃんが選べるようにしてあげると良いですね。
今年の冬は、心ゆくまで猫の寝顔＆寝姿を眺めて楽しんでみては。
編集：にゃんこ編集部
出版：ジーオーティー
発売：2019年11月29日
＜参考＞
・一冊まるごと猫の手を収録！マニアックな写真集「もっと ねこのおてて」
・ネコがいる喫茶店の日常をのぞき見するニャ！写真家・関由香さんの写真集「猫と喫茶店」
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