猫を飼っている人は知っておきたい、猫の終末期医療や看取り方をマンガで解説した書籍が登場
猫の終末期医療や看取り方をマンガで解説した書籍「まんがで読む はじめての猫のターミナルケア・看取り」が5月13日に日東書院本社より刊行されます。
猫を飼っていれば、いつかは訪れる愛猫との別れ。
突然やってくることもあれば、病気や老衰などによって徐々に体が弱っていくなど、その形態はさまざま。
しかしながら、医療行為をやり尽くした後に飼い主がしてあげられる事は話題にのぼることも少なく、飼育本や専門誌でも避けがちなテーマで、飼い主さんの中にはどのように愛猫の最期を看取ったらよいのか、イメージがつかいないという人も多いのでは。
本書はそんな飼い主さんに向けて、猫のターミナルケア(病気などで余命がわずかになった場合に行う医療的ケア)や看取り方についてマンガとイラストで分かりやすく紹介した書籍で、飼い主・鈴木が余命わずかと診断された猫の「もすけ」のターミナル期から看取りまでを描いたマンガ作品を中心に収録されています。
本書の原作者は、数年前にはじめての猫を看取り、現在は2匹の猫と同居しているというライターの粟田佳織さん。
亡くなった粟田さんの愛猫はもともと病弱で、投薬や通院が常態化していたことからペット医療の知識や命に対する意識はそれなりに高いつもりでいたところ、いざターミナル期に入るとその知識が何も役に立たず、弱っていく愛猫を前にとまどうことばかり。本当に知りたいことはネットや本でも探すことができず無力感でいっぱいになったのだとか。
そして大切なのは「正解」ではなく「自信」なのだと気づいたのは、見送った後のこと。
愛猫のことをいちばん理解しているのは自分なのだと思えれば、あらゆる選択や決断を自信を持って行うことができ、自分自身も強くいられる。そして自信を育むのは生きていっしょに過ごした時間で、ターミナル期も看取りも猫と生きた時間の集大成。だからこそ一緒にいる時間の尊さを実感してほしいし、自信をもって看取ってほしい。
そんな思いから企画に着手したという本書では、猫のターミナルケアに必要な心地よい環境づくり、投薬のテクニック、食欲が落ちた子に向けた食事のアイデアなど、 飼い主だからこそできる日常のケアを病状に沿って紹介しているほか、獣医師や猫せんぱいによるお役立ちコラムも満載。
多くの猫と接してきた獣医師や保護猫ボランティアさんが、ターミナルケアから看取り・ 見送りまでを紹介しています。
いつか訪れる愛猫のターミナルケアや看取りの際の備えとして、知っておくべき知識やアイデアが詰まった一冊となっています。
仕様:A5 判(160×160mm)・128P・無線綴じ・右開き
編集:猫びより編集部
価格:本体 1,300 円+税
<執筆者>
マンガ :ななおん
イラスト:小野崎理香
全体監修:古山範子(獣医師)
医療指導:西村知美(アール動物病院 院長)
ケア指導:武原淑子(東京都動物愛護推進員)
構成/文/原作:粟田佳織
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