前回よりも猫感をアップ!東急電鉄で「幸福の招き猫電車」が5月12日から運行開始
車体全体に招き猫のデザインがラッピングされた可愛らしい電車が5月12日から、東急世田谷線の三軒茶屋駅~下高井戸駅間で運行を開始します。
世田谷線は「玉電」の名で親しまれた東急玉川線が1969年に廃止され、その支線が改称されて誕生した路線。
玉川線は今から112年前の1907年3月に道玄坂上~三軒茶屋駅間を結ぶ単線として敷設・開通し、翌月の4月には三軒茶屋~玉川駅間、8月には渋谷~道玄坂上駅間が次々と開通。
1925年には玉川線の支線として、下高井戸線(三軒茶屋~下高井戸駅間)が開通するなど発展を遂げましたが、1969年5月に玉川線が廃止されたことで三軒茶屋駅~下高井戸駅間が「世田谷線」と改称されて現在に至っています。
そんな世田谷線は現在、東急電鉄では唯一の路面電車として玉電当時の面影を残しながら、旧跡名所や古くからの商店街が点在している沿線住民の人たちを中心に親しまれており、近年では海外からの観光客も訪れるようになったのだとか。
2019年の今年は世田谷線に改称されてから50周年となる節目の年で、それを記念して東急電鉄ではさまざまなイベントを実施。今回運行する「幸福の招き猫電車」はその一環として登場する車両で、実は2017年に行われた玉電開通110周年記念イベント時にも運行していました。
世田谷線沿線の名所の一つで、招き猫発祥の地といわれている「豪徳寺」協力のもと同寺の招き猫をデザインした車体ラッピングで、中に入ると吊革には招き猫型の吊り手が、床面には猫の足跡や首輪がデザインされているなど、外から見ても乗っても楽しい遊び心にあふれた電車として大きな人気を博したこの車両。
今回は新たに車体前面に猫耳が描かれるなど、従来よりも「猫感」がパワーアップした外観となって復活します。
「幸福の招き猫電車」の運行は1編成(2両編成)で、終了時期は現時点では未定となっています。
この他にも5月11日〜12日にかけては「世田谷線フェス」と称したさまざまなイベントを実施。
期間中に対象店舗で提示するとさまざまな特典が受けられるリストバンド型1日フリーきっぷ(散策きっぷ)を数量限定で販売するほか、三軒茶屋の駅前には沿線の各商店街が集まりマルシェを開催、上町車庫ではプチ乗務員体験会を実施するなど、世田谷線全体をめぐって楽しめる企画が行われています。
<イベント例>
■リストバンド型1日フリーきっぷ
期間:5月11日〜12日
場所:三軒茶屋駅、上町駅、下高井戸駅にて販売
■世田谷線 沿線マルシェ
期間:5月11日〜12日
場所:三軒茶屋駅前プラザ
■世田谷線にのって展
期間:5月11日〜12日
場所:三軒茶屋駅 キャロットタワー3F 生活工房ギャラリー
■幸運の招き猫電車 ペーパークラフトを作ろう
期間:5月11日
場所:三軒茶屋駅 キャロットタワー4F ワークショップルームAF
■乗務員体験
期間:5月11日〜12日
場所:上町駅 上町車庫 駐車場
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