保護猫と書店が助け合う不思議な関係、三軒茶屋のネコ本屋「Cat’s Meow Books」
東京・世田谷区の三軒茶屋に2017年8月8日、保護猫が店員を務める猫本屋「Cat’s Meow Books(キャッツ ミャウ ブックス)」がオープンします。
世界ネコの日(8月8日)に開店を予定しているこのお店は、東急田園都市線の三軒茶屋駅から歩いて8分ほどの住宅街に立地。
多くの自治体でいまだ殺処分が行われている猫と、店舗数の減少が止まらない書店が互いに助け合うことをコンセプトにしたお店で、利用者にとっては猫に会いに来ることで知らなかった本と出逢える、本を買うことで猫を助ける活動を支援できる、本を読むことで猫をもっと好きになれる、そんな場になることを目指しているのだそうです。
店内には猫の絵本や写真集のみならず、主人公が猫を飼っている小説、猫が表紙に描かれている人文書などなど、猫に関連したさまざまな書籍が並ぶほか、猫が昇り降りできる専用の本棚などの設置を通じて猫と人が共にくつろげる空間を設計。現在開店に向けた準備が進んでいます。
現在DIY作業中なのですニャ
肉球の跡もつけちゃうにゃ〜
店内では猫ラベルのドリップコーヒーや、猫のイラスト缶が可愛いクラフトビール、樽生など注文することができ、猫と本と飲み物を同時に楽むことが可能。お店自体は猫カフェではなく本屋なのですが、猫の存在を感じながらゆったりできる心地よい空間となりそうです。
この本屋のオーナーは安村さんという方。
なぜ猫のいる本屋を始めようと思ったのか?気になるところですが、過去に母猫が育児放棄した野良猫の赤ちゃんを助けることができなかった自身の経験から、他の猫たちにできることがないか考えるようになり、また、保護猫活動をしている人々から刺激を受けて「理想の本屋をつくる」という自分なりの方法で猫の保護活動を手伝いたいと思うようになったのだとか。
お店ではオーナーの愛猫・三郎が店長を務めるほか、店員となる猫スタッフは保護猫シェルターにいる成猫のうち、本や人と暮らすことがストレスにならない子たちを現在スカウト中とのこと。
この本屋は保護猫を通じた「世田谷ネットワーク」で他の事業主と繋がっているのも特徴で、店内で提供するコーヒーは世田谷区に保護猫シェルターを構える一般社団法人「LOVE& Co.」から仕入れ、本屋の利益の一部は同法人に寄付する予定になっています。
また、同じく世田谷区で猫との暮らし専用住宅を提供する「MAUHOUSE SETAGAYA」の居住者に対してはメールマガジンおよびドリンク券を送付する一方、MAUHOUSE SETAGAYAからは居住者の家賃の一部が寄付されることになっており、こうしたサービスを利用することで保護猫の支援に繋がる仕組みになっています。
今回ご紹介した猫本屋は現在、クラウドファンディングサイトの「CAMPFIRE」にて店舗改装費用の支援を呼びかけており、2017年6月28日(水)23:59まで寄付を募っていますので興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。
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