猫をマッサージする効果・方法・注意点などを解説

気持ちのよいマッサージを受けると、私たち人間は心身がリラックスしますよね。それは猫も同じで、心地よいマッサージは猫に良い効果を与えることができます。

このページでは、マッサージが猫に与える効果を解説しながら、部位別のマッサージ方法や注意点、猫のツボなどについてもご紹介していきます。

 


猫にマッサージをするメリット・効果

猫はストレスから病気を引き起こしてしまうことも多い動物なので、ストレスを解消するためにもリラックスできるマッサージは効果的です。

マッサージは本来持っている自然治癒力を高めてくれるものなので、静脈血流やリンパの循環を促進させて新陳代謝がよくなるほか、心身の健康維持に役立ち、老化の防止効果も期待できます。

特に老猫の場合は、骨格や関節の機能が低下するため体が緊張状態になってしまうこともありますが、マッサージを行うことで精神的にリラックスできるようになり、四肢のむくみも改善できるでしょう。

また、マッサージには持病を緩和してあげられるというメリットもあります。肝臓や腎臓、便秘の猫に効果的なマッサージをしてあげることができれば、猫が感じている心身の負担を減らす効果も期待できます。

そしてマッサージは飼い主さんとのスキンシップにも繋がるので、マッサージを通じてより絆を深めるような気持ちで施してあげるとよいでしょう。

 

猫のマッサージの仕方(部位別)

顔は特にデリケートな部分なので、不快だと感じられやすいため丁寧に行いましょう。

<全身>
マッサージの基本は、被毛を優しく撫でることです。毛の流れに沿いながら全身を撫でるだけでも猫にリラックス感を与えられるので、初心者の人にもおすすめのマッサージ方法です。撫でる時には被毛や皮膚に異変がないか、健康チェックも兼ねて触れてあげてください。

<鼻>
慢性鼻炎などで鼻づまりを感じている子の場合は、鼻の中心から額を指で少し強めに撫でてあげます。こうすると、マッサージ後にくしゃみが出たりするので鼻の通りがよくなります。

<顎(あご)>
猫の耳の下あたりの顎には疲労が蓄積しやすいと言われています。顎には咀嚼するために筋肉がついているので、頭部をしっかりと押さえ、親指でくるくると円を描くようにマッサージします。

<頬(ほお)>
猫の頬には、引っ張っても痛みを感じにくい「あそび」の部分があります。ここを左右に引っ張ってあげるとストレス解消に繋がります。引っ張ったときは2〜3秒ほどキープするのがおすすめです。

<肩>
猫も人間と同様に肩こりを感じます。こうした症状をケアしてあげるためには、首筋から背骨をつまんで上に持ち上げてみましょう。この時はつまむだけでなく揉みほぐしもしてあげると、さらに猫をリラックスさせることができます。

<四肢>
四肢をマッサージしたい時は、肉球をもみほぐしてあげるのもよいでしょう。肉球の中で一番大きな「掌球(しょうきゅう)」をマッサージするには親指で押し上げるのがポイント。その他の小さな肉球は、親指と人差し指でつまみながら左右に揉みほぐしてあげましょう。ただし、肉球はデリケートな部分なので強く押さないように気をつけることが大切です。

 

猫の便秘に効くマッサージ

猫の便秘は、2日以上便が出ていない状態を指します。健康な猫の場合は1日に1~2回程度の排便を確認できるので、こまめにトイレの様子をチェックしてみましょう。

便秘の状態の時は、「の」の字を書くようにお腹を軽くマッサージしてあげます。特におへその周りを中心に、優しく円を描くようにマッサージしてあげましょう。この時、あらかじめ自分の手を温めておくと猫に嫌がられにくくなります。

 

猫をマッサージする時の注意点

<頻度・時間>
猫にマッサージをする頻度は週1~2回くらいのペースで行い、1回の施術時間は15分程度を目安にしておきましょう。

<一定のリズムで>
猫は一定のリズムでマッサージを受けると安心しやすくなります。嫌がったりしたら無理強いしないように猫の気持ちを尊重しつつ、特定のリズムで行うことを意識してみましょう。

<アロマはNG>
人間であればマッサージにアロマオイルを使用することもありますが、猫には使用してはいけません。アロマオイルを使ってしまうと皮膚からアロマ成分が吸収されてしまい、重篤な中毒症状を引き起こす場合があるからです。

<持病のある猫>
持病のある猫に対してマッサージを行う場合は、事前に獣医師による指導を受けることが大切です。マッサージは持病に対して効果をもたらしてくれることもありますが、自己判断で行ってしまうと症状を悪化させてしまうこともありますので、獣医さんに相談してから行うようにしましょう。

 

猫の体のツボ

ここまでは猫のマッサージについて解説してきましたが、最後に猫の「ツボ」についてもご紹介します。

<鼻づまり>
リンパ節がある顎の下には鼻づまりに効くツボが存在しています。そのため、顎の下を軽く4〜5回程度つまんでみましょう。顎の下から肩にかけて6~7回程度、リンパを流すようにさするのもおすすめです。また、鼻の穴の両端のくぼみには「迎香(げいこう)」と呼ばれるツボがあり、こちらは副鼻腔炎の緩和に効果があるとされています。

<便秘解消>
便秘解消に役立つといわれているのが、尻尾の先にある「尾端(びたん)」というツボです。ただし、尻尾を触られることを嫌がる子は多いので、無理強いしないように気を付けましょう。

<免疫力を高める>
免疫力を高めたい時は「合谷(ごうこく)」というツボを刺激してみましょう。こちらは前足の1指と2指の間にあります。四肢を触られるのを嫌がる子も多いので、優しくゆっくりと押すようにしましょう。

ツボを刺激するときはマッサージと同様に猫がリラックスしているときを狙います。また、人間と猫のツボは違うので、誤って人間のツボを押さないように注意しましょう。