朝起きたら9匹の茶トラ猫がベッドに寝ていた!飼い主さんに話を聞いてみると…数年前に寝床を奪われていたことが判明

猫は時に私たち人間の思いもよらない行動をする動物。そして猫を多頭飼いしているお家では、そこでしか見られない意外な光景を見られることがあります。

北東北に住んでいるゆーちゃん(@mikanhian)さんが12月のある日、朝起きて猫たちが寝ているベッドに目をやると、茶トラ猫だけが折り重なるように眠っている姿を目撃。

茶トラ一色(写真提供:飼い主さん)

その数を数えてみると少なくとも9匹の猫がいることが分かりますが、すべて同じ柄の猫がベッドの上に密集している光景は圧巻で、どの猫を見ても場所を空けてくれそうな気配は一切なし。ここに人間の居場所はないことが伝わってくる味わい深いワンシーンです。

もともと飼い主さんの寝場所だったこのベッドは、数年くらい前から猫たちに占拠されている状態。というのも、ベッドの上は夏になると涼しいエアコンの風が当り、冬は暖かいエアコンの風が当たることから、猫たちにとっては一年中快適な場所。一般的に猫がくっつき合って眠る「猫団子」は寒い冬の風物詩として知られていますが、このお家では季節を問わず見られる光景なのだと言います。

また、飼い主さんのお家には茶トラだけでなく、キジトラやキジシロ、サビ猫、黒猫から白猫まで色んな猫がいる大家族で、その中で一番数が多いのは茶トラ。そのため茶トラだけがベッドに集まっていることも珍しくはないそうですが、色んな柄の猫が混じり合っていることが多く、この日も午後ベッドを見た時にはすでにメンバーが大きく変わっていたのだとか。

午後のベッドはこんな感じ

確かにこの状態で人間の寝るスペースを確保するのは難しそうです。

それにしても、これだけたくさんの猫がいると一匹一匹に名前はついているのか、また名前があったとしても見分けることができるのか気になるところです。

飼い主さんの話によると「名前は全頭にあります。妻と娘は完璧に見分けることができていて、私も大体分かりますが、ちょこちょこ間違えることもあります。」とのことで、目視で個体を識別することは可能なのだそう。

また、多頭飼育の大変さについても聞いてみると「家がボロボロになるのが早いのと、後はトイレですね」と回答。トイレ掃除は朝晩少なくとも2回は行うため、時間的にも肉体的にも大きな負担がかかっているほか、1週間に使用する猫砂の量はなんと30袋(1袋4.5キロ)にものぼるため、出費もかなりのものであることが推測されます。

お家の中は賑やかそう

そこまでして多くの猫を飼う背景には何か特別な思いがあるのでしょうか。

飼い主さんに疑問をぶつけてみると「昔飼っていた愛猫との約束なんです」と意外な回答が。なんでも自身にとって初めての飼い猫だった子が亡くなる時に、「他の猫が助けを求めて来たり困っている時には必ず手を差し伸べる」と心に誓ったことがきっかけなのだそうで、その後は母猫や子猫、妊婦猫など、お家の庭にやってきた猫を全部保護するようになり、今では周囲に野良猫が居なくなるくらいになったのだとか。

捨てられた子猫を育てる義理ママ猫

保護した猫たちはすべて個人(家族四人)で世話をしていて、全頭に不妊手術を施しワクチンなども接種済みである一方、たまに保健所の人がやってきて抜き打ち検査をされることもあるそうですが、その度に飼養環境に問題はないとの評価を受けていると言います。

それでも過去に飼育している猫の数をSNSで明かしたところ、攻撃的なメッセージがたくさん寄せられた経験を持つという飼い主さん。飼育実態とは関係なくイメージだけで叩かれてしまう風潮に懸念を抱いているようで、「昨今、多頭飼育崩壊の悪いニュースばかり報道されていますが、猫の繁殖を管理しながら適正に多頭飼いしている人も沢山いることを知ってもらいたいです。」と心境を語ってくれました。

飼い主さんのSNS(X)ではたくさんの猫たちが、のんびりと幸せそうに暮らしている様子が公開されています。

取材協力:ゆーちゃん(@mikanhian)さん

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