背中に翼を持つハチワレ猫の詩音くん!家族にとっては天使のような存在だけど、母猫が昨年から行方不明に…

猫の毛柄や模様はその子が持つ個性のひとつ。親猫から受け継いだ遺伝子の組み合わせや突然変異によって、多彩なパターンが生まれますが、時には何かの絵柄のように見える模様を持つ猫ちゃんもいます。

ハチワレ猫の詩音(しおん)くんは、背中に珍しい特徴を持っている猫ちゃん。白と黒の毛色によって浮かび上がる模様が天使の翼のような形をしているのです。

天使の翼のような模様(毛柄)を持つ黒白猫の詩音くん
実際の写真(提供:飼い主さん)

首から背中辺りにかけて見られる白いハート型のようなこの模様。

肩甲骨あたりの毛だけ黒っぽくなっているのが羽の付け根みたいで、模様が翼っぽく見えるのを演出しているほか、その周りを覆う純白でふわりとした毛並みは美しく、天使のように空を優雅に飛びそうな雰囲気を携えています。

神秘的な模様を持っているだけでなく、お家の中では家族に癒やしを与え、たくさんの笑顔をもたらしていることから、幸せを運んでくる本物の天使みたいな存在なのだという詩音くん。性格は賢くて活発でヤンチャな男の子。飼い主さんにとっては子猫のような存在でもあるのだとか。

「本当は8歳過ぎたおじさん猫ですが、早いうちに去勢手術したせいでしょうか、今も童顔で声はボーイソプラノのままです。まるで永遠の子猫のようです。」

黒白ハチワレ猫の詩音くん
飼い主さんお気に入りの一枚

普段の過ごし方は、朝起きて「オハヨー」と日本語に聞こえるような鳴き声で挨拶し、ご飯を食べ終わると、昼夜を問わず家の中をパトロールするのがお決まりの行動パターン。

人間のやることをとてもよく見ていて、家事の様子などを常に見守ってくれるそうで、「本人は一緒に仕事をしているつもりなのだと思います。」と飼い主さんが感じるほど。また、夜になると人間の布団の上で寝て、寒い冬の朝は布団の中に潜り込んでくる可愛らしい一面もあると言います。

詩音くんが飼い主さん宅で暮らすことになったのは、母猫である「ミューズ」が地域猫ボランティアの人によって保護されたことがきっかけ。

母猫は不妊手術を施すために保護されたものの既に妊娠していることが発覚し、その後すぐに動物病院で4匹の子猫を出産。飼い主さんは縁あって母猫と2匹の子猫を引き取ることに。そのうちの一匹が詩音くんなのだとか。

保護した当時の母猫ミューズと、生まれた子猫の詩音くん
家に来た当時の母猫&詩音くん

そんな飼い主さんにとって、猫たちがどのような存在なのか聞いてみると「大切な家族です。なくてはならない存在です。長生きして、ずっと一緒にいてほしいと願っています。」と述べたうえで、「ネコ愛あふれる皆様が命をつないでくださったおかげで、私たちはミューズ親子に出会い、こうして家族になることができました。」と、保護猫活動をしている人々に抱いている感謝の気持ちについても語ってくれました。

愛猫に囲まれてとっても幸せそうな飼い主さんですが、一方で心を痛めていることがあると言います。

それは昨年7月、栃木県日光市の自宅から詩音くんの母猫ミューズがいなくなってしまい、未だに見つかっていないということ。

栃木県日光市で迷子猫になったミューズ
迷子猫のミューズ

失踪直後から近隣への聞き込みや捜索、チラシの配布や掲示などを行ってきたけれど、今まで手がかりはなし。飼い主さんがX(Twitter)を始めたのも、行方不明になった母猫を探すことが目的なのだそう。

母猫は元野良猫であることから「きっとたくましくどこかで暮らしているはず…」と願いつつも、心のなかでは再会できることを信じている飼い主さん。SNSではお家にいた頃の写真をアップするなど日々情報発信を行っています。

取材協力:ミューズ 帰っておいで@日光(@uga0055)さん

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