トイレットペーパーをズタズタに引き裂いた猫ちゃん、帰宅した飼い主さんに犯行現場を目撃されてしまう
猫はとても好奇心旺盛な動物で、人間が見ていないところでこっそりとイタズラするのは日常茶飯事。そのため、猫と暮らしているとさまざまな事件現場に出くわすことがあります。
黒白ハチワレ猫のルッカちゃんと暮らしている飼い主さんは、ある日、とても凄惨な現場を目撃してしまいました。

トイレの隅っこで胸をピンと張ったまま座っている一匹の黒白猫ちゃん。
その優雅で礼儀正しい姿勢とは裏腹に、周囲の床にはズタズタに切り刻まれたトイレットペーパーが散乱していて、壁に備え付けられているトイレットペーパーのロールもボロボロに破れてしまっています。

おそらく爪とぎを使うようにロールに爪を立て、引っ掛かったペーパーをぐるぐると引っ張り出し、心ゆくまで存分に引き裂いたのでしょう。これでは残ったロールを巻き取ることもできず、トイレットペーパーとしての役割を奪われてしまったも同然の状態。
細切れになった残骸の後片付けをしなければならない飼い主さんの大変さと、お尻を拭くためにじっと待っていたトイレットペーパーの無念さを思うと、何ともいたたまれない気持ちになってきますが、これも猫と暮らす者の宿命なのかもしれません。
このエピソードを飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、2万件を超える”いいね”が付くほどの大反響。写真を見たユーザーからは「とんでもない事したねー」「やり切った感max」「ひらきなおりが甚だしいw」「可愛いから許します」などたくさんのメッセージが寄せられて注目を集めています。
事件現場と犯人#これでフォロワーさん増えました pic.twitter.com/cOKMwA59yG
— 我が家の猫’s『kodou428』 (@kodou428) June 25, 2024
傍から見ている分にはとても微笑ましい光景ですが、自分のお家で起こったら意外と笑えないこのシチュエーション。特に自分が疲れている時や落ち込んでいる時に遭遇したら精神的なダメージは避けられません。
実際にこの犯行現場を目撃した飼い主さんは、どのように感じたのでしょうか。ご本人に話しを聞いてみると、この日は仕事から家に帰ってくると、愛猫のお迎えがないことを不思議に思ったと言います。
そして、その姿を探している途中にトイレの方を覗いてみると、目に飛び込んできたのが写真の光景で、「『おぉ、まじか……』しか言葉が出てこなかったですね 笑」と当時の感想を振り返ってくれました。

では肝心のトイレのセキュリティはどうなっていたのか?侵入経路も気になるところです。
実は飼い主さんのお家ではトイレが引き戸になっていて、ドアを閉めても猫ちゃんが勝手に開けてしまうため、使っていない時は開けっ放しにしておくのが慣例。そのため、トイレットペーパーにイタズラされてしまう事はこれまでにも度々あったけれど、これほど徹底的にやられてしまったのは今回が初めてでした。
普通ならばショックで呆然と立ち尽くしてしまいそうな場面ですが、イタズラ慣れしている飼い主さんにとっては逆にシャッターチャンス。この後、ここぞとばかりに連写を始めたそうですが、犯行現場を見られても全く動じないルッカちゃんのメンタルの強さに思わず笑ってしまったのだとか。
確かにその表情を見ると悪びれた様子は一切ありません。

今回インタビューに応じてくれた飼い主さん。現在は給食事業などを手掛ける会社(@mmp.sapporo)で働いているそうですが、ルッカちゃんと出会ったのは以前別の会社に勤めていた頃のこと。職場の同僚経由で里親を募集している猫たちの存在を知ったのがきっかけで、母猫と産まれたばかりの子猫6匹のうち、ルッカちゃんともう一匹の猫(あずきちゃん)を迎え入れることにしたのだそう。
そんなルッカちゃんは来月3歳になる女の子。普段はとても落ち着いた大人しい性格だけど、一度スイッチが入ったら止められなくなってしまうエネルギッシュな一面もあり、今回のトイレットペーパー事件はその象徴とも言える出来事です。

それでも飼い主さんにとっては癒やしを与えてくれる大切な存在で、「時には友だち、時には彼女、時には娘といった想いで日々過ごしています。」と、愛猫への思いを語ってくれました。
取材協力:我が家の猫’s(@kodou428)さん