「一人掘りごたつ」「布団沈下w」コタツ布団に飛び乗った猫ちゃん、自らの重みで凹んだ穴にジャストフィットしてしまう

自分で面白いことをやろうと思っていないのに、結果的に面白くなってしまうことがあるのは、猫の魅力のひとつ。何気ない行動から生まれた思いがけない出来事は、私たちの日常に笑いをもたらしてくれます。

茶トラ猫の『まこ』ちゃんと暮らしている飼い主さんは先日、食事の後片付けを終えてコタツ布団を洗濯するために天板をどけたところ、2階にいたはずの愛猫がコタツ布団の上に飛び乗ってきたと言います。

その時の様子を捉えた写真がこちら。

こたつ布団の真ん中に沈んでいく茶トラ猫のまこちゃん
沈む猫(写真提供:飼い主さん)

通常、コタツの真ん中にはヒーターユニットがありますが、それを取り外してあるのでしょうか。大きく凹んだ窪みの中にちょこんと座り込んでいる猫ちゃん。

周りの布団が中心に向かって引きずり込まれているため、猫ちゃんの重みでズズズ…と沈み込んでしまった様子がうかがえますが、そこに座っていられるということは沈下が止まり安定した状態になったのでしょう。

できた穴はちょうど猫一匹が入れそうなサイズ感で、突然現れた秘密基地のような空間です。

こたつ布団の凹みでくつろぐ茶トラ猫のまこちゃん
なかなか快適ですニャ

この写真を飼い主さんがSNSのXに投稿したところ、2.1万件を超える”いいね”が付くほどの大反響。写真を見たユーザーからは「一人掘りごたつですね」「布団沈下w」「猫用ハンモック」「下から触ってみたい」などたくさんのメッセージが寄せられて大きな話題となっています。

こたつ布団に沈んだ猫を下から見た様子
下から見るとこんな感じ

それにしても、猫ちゃんは何故コタツ布団の上に乗ろうと思ったのでしょうか。

徐々に沈みゆく愛猫の姿を大笑いしながら見ていたという飼い主さんに、その理由を聞いてみると「暖かく、ふわふわするからかもしれません。」と指摘。どうやら最初から居心地の良さそうな穴が出来ると思っていた訳ではないようです。

この後、猫ちゃんは自らの重みによって出現した空間が気に入ったのか、どっしりと座り込んで15〜20分ほどくつろいでいたのだそう。

その様子を見て「うまく穴の中に収まるものだなぁ。」と感心した飼い主さん。「自分の身体にジャストフィットな場所を見つけたと思っているのではないでしょうか。」と、まったり過ごす猫ちゃんの気持ちを代弁してくれました。

茶トラ猫のまこちゃんは推定5歳の女の子。普段はツンデレで大人しい猫だけれど、家族以外にはなかなか懐くことがない人見知りな性格。お家の中では留守番をして過ごしていることが多いのだとか。

飼い主さんとの出会いは昼休みによく訪れるコンビニでした。

まこちゃんは生後3ヶ月くらいの頃、尻尾をケガしている状態でお店に捨てられているところを発見され、最初は倉庫に隠れるなどしたため捕まえるのに難航したものの、店員さんが丸一日かかって保護することに成功。その後は近くの動物病院へ連れていく一方、コンビニで募金を募りながらケガの治療費などを集めたと言います。

そうして、保護された猫の里親募集をレジの貼り紙で見かけた飼い主さん。「一目でビビッと来ました。」と家族として迎え入れることになった経緯について語ってくれました。

茶トラ猫のまこちゃん
茶トラ猫のまこちゃん

そんなまこちゃんは、飼い主さんにとって家族であり娘のような存在。人間の言葉は話せないけれど、目で見て返事をしてくれているように感じられることもあるほか、病気の時は枕元にやって来て一緒に寝てくれる優しい猫ちゃんなのだそう。

今回インタビューに応じてくれた飼い主さん。

最後に読者へ伝えたいことを聞いてみると、「初めて猫を飼おうと思っている方がいらっしゃれば、里親さんになってあげてはどうかなと思います。私が里親募集で運命の出会いを感じたように、一目で何か感じることがあるかもしれません。そして、動物虐待のない世の中が来ること、動物達が安心して暮らせるような日が来ることを切に願います。」と、すべての猫を想う心優しいメッセージを寄せてくれました。

取材協力:miura.m(@mako_kuro_oden)さん

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