ガラスに反射した姿も美しい…!窓際で寝転がる猫ちゃんの姿勢に「日向ぼっこ検定1級」の判定が下る

猫がのんびり日向ぼっこをしている姿を眺めていると、心が和んで微笑ましい気持ちにさせられます。

そのスタイルは香箱座りやへそ天など猫によって様々ですが、今週SNSのXを賑わせているのは、何とも美しいポーズで日向ぼっこをしている猫ちゃんの姿。

猫の日向ぼっこする姿が窓ガラスに反射した光景
実際の写真(提供:飼い主さん)

ここは、とある事務所の中にある一室で、窓とカーテンの間にできた細長いスペース。そこには一匹の茶白猫が背筋をピンと伸ばしたままぴったり収まっています。

お腹にたっぷりと太陽光が当たりそうな体の向きと言い、さり気なく組まれた可愛らしい両手と言い、ニャンとも芸術点の高い日向ぼっこポーズをしている猫ちゃんですが、注目なのはその寝姿が窓ガラスに反射しているところ。まるで優しい陽だまりの中で2匹の猫が向かい合って日向ぼっこをしているような、幻想的で美しい光景が浮かび上がっています。

茶白猫のコテチくん
起きている時の素顔はこんな感じニャ

日常生活で生じてしまう中途半端なデッドスペースを、これほど上手に有効活用するのは人間にとっては至難の業。猫ならではの芸術性と実用性を兼ね備えた日向ぼっこの最高到達点だと言えるでしょう。

この写真は「日向ぼっこ検定1級の姿勢」という飼い主さんのコメントと共にSNSのX(旧Twitter)へ投稿されると、20,000件を超える”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「お見事」「素晴らしいです」「とっても癒やされました」「5段は差し上げたい」など称賛のメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。

完成度の高いポーズで日向ぼっこをしていたのは茶白猫のコテチくん。飼い主さんの事務所と居住スペースを兼ねた戸建に住んでいて、平日は仕事で使われている他の部屋で日向ぼっこを、休日は飼い主さんの部屋で日向ぼっこをしたり膝の上で寝たりするのが大好きなのだとか。

この日は休日で、自分の部屋で映画観賞をしようとしていた飼い主さんは、太陽光がTVに反射しないようにカーテンを閉めきっていたと言います。一方、コテチくんが飼い主さんの部屋で日向ぼっこをする時は、ベッド側に広げたカーテンの上で寝る事が多いのだそうですが、この時はなぜか窓際に出来た狭いスペースに入り込んで日向ぼっこをすることに。

その瞬間を捉えたのが冒頭の写真なのだそう。

カーテンの上で日向ぼっこする茶白猫
これが普段の寝方

よっぽど居心地が良かったのか、この後、しばらく日向ぼっこを続けていたコテチくん。5時間ほど経ってようやく起きたかと思いきや、今度は飼い主さんの膝の上に移動してまた寝はじめたと言います。

日向ぼっこ好きなコテチくんは生後10ヶ月の男の子。お家には6歳になる先住猫のモモコちゃんがいるけれど、歳が離れているせいかあまり遊んでくれないため、いつも夜中の3時〜4時頃から一人遊びを始めて、終わったら寝ている飼い主さんを起こしてご飯タイム。

その後、2度寝した飼い主さんが起床する6時頃から一緒の遊びタイムがスタート。20分間ほどかけてヘアゴム飛ばしと追いかけっこをするのが日課になっていて、日中は仕事で誰も遊んでくれないため、事務所の中で寝ていることが多いのだとか。

事務所内を冒険する茶白猫
たまには冒険することも

飼い主さんがコテチくんと出会うまでには辛い別れがありました。それは2020年、先代猫の茶トラ猫(キビタロウくん)を家族として迎え入れてからわずか3日後のこと。動物病院のワクチン検査で白血病陽性と診断され、2年は生きられないと告知を受けたことに端を発します。

その日泣きながら自宅に帰った飼い主さんは病気を克服する奇跡を願いつつ、愛猫を記録するかのように写真を撮り始め、「この子の日常を残したい」との思いからSNSで写真を配信することに。

しかし、残念ながら1歳半という若さで先代猫を亡くしてしまった飼い主さん。

「2度とこんな悲しい思いはしたくない」と、しばらくは新しい猫を迎える気になれなかったものの、時が経つにつれて先代猫に与えられた癒しや愛情の方が、亡くなった時の消失感よりも大きいと感じるようになり、縁があればお迎えしたいと考えるようになったと言います。

そんな折、保護猫活動している人がネットで里親募集していたことから存在を知り、家族として迎えることになったのが、当時生後2ヶ月だったコテチくん。8ヶ月経った現在は体も大きくなり元気にすくすくと成長しています。

事務所にやってきた頃の茶白猫コテチくん
事務所にやってきた頃のコテチくん

SNSのXでは今でも猫たちの日常風景をたくさん公開している飼い主さん。

「自分が辛かった時もSNSで配信されていた猫の写真で癒しや元気をもらっていたので、自分もかけがえのない日常のワンシーンを配信し続けようと思いました。見た人が癒され、猫好きの人が増えてくれたらと思っています。」と、積極体に情報を発信している動機について語ってくれました。

取材協力:猫の窓辺(事務所猫モモコとコテチ)さん

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