猫なのにぜんぜん猫背じゃない!漁港で背筋をピンと伸ばした猫ちゃん、その視線の先にあるものとは?
猟師さんたちから魚をもらえる港は、食料を求めて猫が集まりやすい場所。そして郷愁を誘う漁港の素朴な風景に、猫が自然と溶け込んだ姿は見ていて味わい深いものがあります。
普段はサラリーマンとして働く傍ら、趣味で猫の写真を撮影しているジジ(@blackcat_jiji_t)さんは先月、熊本県のとある島を訪れたところ、漁港で背筋をピンと伸ばした猫ちゃんに出会ったと言います。
使い込まれた水色のポリ容器の上にちょこんと前足を乗せて、何かを食い入るように見つめる一匹の猫ちゃん。
ご飯となるお魚を見つけたのか、はたまたお魚目当てにやって来た鳥でも狙っているのか、猫とは思えないようなほど真っ直ぐ伸びたお行儀の良い姿勢をしていて、その視線の先に何があるのか気になってしまう一枚です。
現地を訪れていたジジさんに撮影時の状況を聞いてみると、当時はちょうどお昼くらいの時間帯で、猫を探して港を歩いていたところ、お散歩している猫ちゃんたちのグループに遭遇。
そのうちの一匹が港に置いてある浮きで爪とぎをしていて、そのカサカサ音が気になった別の猫(=写真の猫)が「何だろう?」と身を乗り出したところを撮影したシーンなのだとか。
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— ジジ (@blackcat_jiji_t) March 6, 2024
この光景を見て「全然猫背じゃない!背筋がピンとしている(笑)」と驚いたジジさん。
散歩している時とは打って変わって、猫の体がスラリと長く伸びている様子に面白さを感じたことから、「もう少しそのままでいて欲しい」と願いつつ、シャッターチャンスを逃さないように急いで撮影。対する猫ちゃんの方はカメラをまったく気にしていないようですが、10mくらい離れたところから望遠のズームレンズで撮影した1枚なのだと言います。
「猫がこの姿勢でいてくれたのは数秒間だけでした。シャッターチャンスを逃さなくて良かったです。」
背筋を伸ばしていた猫ちゃんはこの後、2匹の兄弟猫さんのところへ歩いていき合流。手前のキジトラ猫の背中からこっそりと顔をのぞかせているのが被写体の猫ちゃんなのだそう。
物心がついた時から猫好きだったというジジさん。
以前は猫カフェに行って写真を撮ったり、猫と遊んだりして過ごしていたものの、東北にある猫島で撮影された写真を目にする機会があり、その写真に感銘を受けたことが外猫を撮るようになったきっかけ。その土地土地の風景と一緒に撮影できたり、屋内の猫に比べて伸び伸びと生活している姿を写真に残せることに、外猫写真の魅力を感じているそうです。
また、外猫を上手に撮るコツについては、「猫は広い範囲を自由に動き回るので、画になる一瞬を逃さないようにシャッタースピードを上げ連写して撮影しています。シャッタースピードを上げるので写真が暗くならないように、また遠くに行ってしまった猫のシャッターチャンスを逃さないように、明るいズームレンズを使用するようにもしています。また人間の目線ではなく、猫ちゃんの目線の高さに合わせて撮影すると、普段猫を見る視点とは違ってかわいく撮れていることが多いですね。」と撮影時に心掛けていることを明かしてくれました。
ジジさんのXやインスタグラム(@tomotomo_photograph)では、猫島を訪れて撮影した写真をたくさん公開中。
インタビューの最後に、猫のどんなところに魅力を感じているのか聞いてみると「全部かわいいです。」と一言。
また、「猫ちゃんは表情豊かなので、どういう気持ちなのかなー?と想像しながら撮影できるところが面白いですね。」と被写体としての魅力を述べる一方で、「何をやっていても「可愛いね」「えらいね」と言ってもらえたり、ちょっとした仕草で褒められたりしていて、羨ましくもありますね 笑」と、撮影時の心境が伝わってくる微笑ましい思いを語ってくれました。