これは安全運転しちゃう!台湾で見かけた猫の道路標識が可愛いすぎると話題に→間近で目撃した日本人に話を聞いてみた
車に乗っていると道路脇で見かけることのある「動物注意」の警戒標識。
生き物の保護やドライバーの安全のために設置される道路標識で、日本の各地では「シカ」「タヌキ」「ウサギ」「サル」「ヤンバルクイナ」など、地域特有の動物シルエットを描いたさまざまな標識が設置されています。
一方、台湾のとある場所では、可愛らしい猫の道路標識が設置されていることもあるようです。
これは台湾に滞在中のブロガー「まめはな」さんが先日、SNSのXに投稿した写真。台湾の最東端へ訪れる途中に見つけた道路標識で、赤枠で縁取られた三角形の真ん中には、のんびりと歩く黒猫のイラストが描かれています。
そのすぐ下には中国語で「常有貓出沒請減速慢行」と書かれた看板が。日本語に翻訳すると「この辺りはよく猫が現れます、車のスピードを落としてください」という意味で、猫に注意しながらの運転を促していることが分かります。
何とも可愛らしい標識で見かけたらほっこりしてしまいそうですが、猫は毛色や模様によって背景に紛れやすい個体も少なくないほか、車の死角となる低位置に入り込んでくることもある動物。ネコ好きな人にとっては猫に会いたい反面、運転手として神経を使いそうなシチュエーションでもあります。
この写真が「今まで見た中で一番可愛い道路標識」というコメントと共にSNSのX(旧Twitter)へ投稿されると、6,800件を超えるリツイートと25,000件の”いいね”を獲得。写真を見たユーザーからは「可愛い看板ですね」「世界で一番猫に優しい道路標識」「これは安全運転しちゃうわ」などのメッセージが寄せられて大きな反響を呼んでいます。
今まで見た中で一番可愛い道路標識 pic.twitter.com/zmCcNhd7Rc
— まめはな (@dou4hua1) September 21, 2023
この道路標識を見た時の感想について「ねこちゃんと目線があうようなデザインで、珍しいし、可愛いなと思いました。」と振り返る投稿主さん。その日はかなり暑かったこともあってか、近くに猫の姿はなかったそうですが、標識が設置されていたのは港町で、本来は猫がけっこういる場所なのだそうです。
すると、この辺りでしか見られないレアな道路標識なのか気になるところですが、この投稿主さんのポストに対しては「以前、(台湾の)雲林県にある国立虎尾科技大学で見たことがある」など、同じ標識の写真を添えてリプライしているユーザーが複数いることから、どうやら台湾の他の地域でも設置されている様子。猫を大切にする文化が根づいているのかもしれませんね。
それにしても、猫への注意を促す道路標識があると、ネコ好きな人にとっては親近感が湧いてしまうもの。実際に現地で暮らして見ると、猫との関わり合い方については日本と通じるところがあると言います。
「かなり日本と近いと思います。猫をモチーフにしたグッズが多く販売されていますし、保護猫カフェなどもあります。また、猫がたくさんいる村(猴硐貓村)は台湾内外の観光客が訪れる人気スポットになっています。」
(まめはなさん)
一方、道路標識の猫イラストには首輪や鈴が描かれていて、飼い猫であることが示唆されているように見えますが、台湾では飼い猫を放し飼いにしているお家も多いのでしょうか。
その点についても聞いてみると、「都市部ではあまり放し飼いの猫ちゃんは見かけませんが、去勢手術などされた準野良猫はよくみかけます」とのことで、このあたりの関係性も日本と近いものがありそうです。
今回、インタビューに応じてくれた投稿主さんは、学生時代に台湾への留学経験があり、現在も長期滞在の真っ最中。なぜ台湾に惹きつけられるのか、その魅力について聞いてみると「台湾独特の文化や習慣と、日本との交流や繋がりを感じられる場面が、どちらも日常生活にあふれている点だと思います。日本では既にみることができない、100年近く前の日本式の建築などを台湾で再発見できると歴史を感じられます」と回答。
自身のブログ『まめはな雑記』では、台湾で見たものや訪れた場所などを紹介しており、猫の道路標識を見かけた旅行についても綴られています。
取材協力:まめはな(@dou4hua1)さん