書籍「捨て猫に拾われた男」猫背の背中に教えられた生き方のヒント
日本経済新聞出版社から9月15日(金)、「捨て猫に拾われた男」という書籍が出版されました。
本書は、著者が一匹の黒猫との出会いを通じて学んだ、自分らしく生きるためのヒントを記した書籍。
里親会で出会った猫と暮らして5年、猫の身の振る舞いから多くのことを学び、本来の自分を取り戻したような気がすると語る著者。捨て猫を拾ったつもりが、実は自分が猫に拾われて救われていた、そんな風に感じさせる「猫が教えてくれた生き方のヒント」がまとめられています。
<概要>
妻様の一言で里親会に参加した『僕』。
その人生に対する考え方は、元野良の黒猫『大吉』との出会いによって一変してしまった。そう、捨て猫を拾ったはずの僕が、大吉によって救われ、拾われたのだ。
甘えたい時に甘え、構って欲しくない時には容赦なく爪を立てて牙をむく。それにもかかわらず、なお愛される『大吉』の生き様に、相手の顔色ばかりを窺いながら生きる現代人へのヒントがある!
生き方に悩んでいる人にとってのヒントが散りばめられていそうな内容ですが、意外にも本書の根底にあるのは、社会問題にもなっている「捨て猫問題と里親制度」に対する「楽しい啓蒙」なのだとか。
本書を通じて「里親になると、猫も、人間も、幸せになれるんだ!」と実感するきっかけとなり、多くの捨て猫たちが温かい安住の地を得ることに寄与できれば、という想いが込められています。
<目次>
第1章:生活・暮らし
・猫をかぶるのもラクじゃない
・できない、という魅力
・困ったら寝るか
・健康はいちばんの節約になる
第2章:仕事・自己実現
・爪痕を残してナンボだろう
・着地よければすべてよし
・「楽しい」より「楽しむ」を
・鈍感力は武器になる
第3章:友情・恋愛
・すべての猫は例外である
・抱いてもいいぞ
・抜け毛で示す存在感
・愛し合うことは痛いのだ
本書の著者は、広告制作でカンヌ広告賞や観光庁長官表彰など30以上の賞を受賞し、缶コーヒー・ジョージアのテレビCMでお馴染みのフレーズ「世界は誰かの仕事でできている。」などを手掛けた、コピーライターの梅田悟司氏。
そんな梅田氏が語る本書のテーマは「里親制度を広告する」。
その手段として「ストーリーを語るのではなく、価値を提示して、共感を得ていく」ことを挙げており、里親の良さを直接読者に訴えるのではなく「こんなにいいことがあるなら、里親もいいかも」と思ってもらえるような構成になっているのが特徴。ご本人によると、広告制作者として、コピーライターとして培ってきたものを凝縮させた内容になっているのだとか。
確かに保護猫や里親の啓蒙を目的とした書籍は、猫や飼い主の物語を中心に話が展開される書籍が多い気がしますので、本書のようなアプローチを取ることで、新たな層に里親制度を知ってもらえる契機となるかもしれませんね。
興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。
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出典:prtimes.jp