登場するキャラクターはすべて猫♪ニャンと楽しい猫で覚える歌舞伎の入門書「かぶきねこさがし」
歌舞伎俳優の中には市川海老蔵さんや、市川染五郎さん、片岡愛之助さん、中村獅童さん、尾上松也さんなど、テレビやメディアでよく見かける人も多いですが、実際に彼らが演じる歌舞伎を初めから最後まで見たことがあるという方はそこまで多くないのでは。
歌舞伎のチケット料金は東京・銀座にある歌舞伎座の場合で4,000円〜20,000円ほど。リーズナブルな席は人気が高いため並ばないと手に入れることが難しく、そうでない席の場合は気軽に観に行くというような価格帯でもありません。
また、歌舞伎を観たことがないと内容を理解できるのか不安ですし、そのために高い料金を支払うことを考えると、歌舞伎を見に行くことに二の足を踏んでしまいがちですよね。
とは言え、歌舞伎のストーリーを学ぶのも面倒な感じがする・・という猫好きな方に面白そうな書籍が登場しました。
歌舞伎はちょっと敷居が高そうだけど一度くらいは見てみたいと思っている人はもちろん、歌舞伎が大好きな人、猫好きな人まで幅広く楽しむことができる、歌舞伎入門にぴったりの絵本です。
本書では歌舞伎で有名な5つの演目(上演タイトル)のあらすじや見どころを紹介しているのですが、登場する人物がすべて猫で描かれており、楽しみながら歌舞伎を学べる絵本になっているのです。
<収録されている演目>
・勧進帳(かんじんちょう)
・義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
・仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
・青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
・菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」
演目全体のあらすじが挿絵つきで紹介されているので、ストーリーを最初から最後まで通しで把握できるほか、イラストが可愛いにゃんこなので猫好きな人にとっては頭に入ってきやすいのも魅力的。隈取(くまどり)と呼ばれる歌舞伎独特の化粧が、意外と猫に似合っています。
さらに、主要な登場人物については名ゼリフとともに紹介。見得(ポーズ)や衣装に込められた意味などについての解説もあり、歌舞伎がもっと楽しくなる豆知識が盛り込まれていますよ。
また、本書のタイトルが「どこじゃ?かぶきねこさがし」となっているとおり、ストーリーや登場人物について学んだ後には、見開きの誌面いっぱいに演目の世界が描かれていて、登場人物を探すなどして今覚えた知識を振り返りながら楽しく学べるようになっています。
猫好きな人にとっては、またとない歌舞伎の入門書となっていますので、興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。
■どこじゃ? かぶきねこさがし かぶきがわかるさがしもの絵本
出版社:講談社
発売日:2017年2月23日
出典:prtimes.jp