ライオンからロシアンブルーまで、50種類以上のネコ科動物からデッサンの仕方を学べる書籍が登場
デッサンをすると集中力や創造力が高まり、感性が豊かになったり、手先の器用さや美的感覚を養うことができるなど、さまざまな効果や効能が期待されます。
しかし、絵をあまり描いたことがない人にとっては、何から始めたら良いのか悩んでしまうもの。そんな場合はネコ好きな人なら猫を描いてみるといった具合に、自分の興味があるものに目を向けてみるのも良いかもしれません。
今月グラフィック社から刊行される『ウェザリーの動物デッサン ネコ科を描く』も、そんなネコ好きな人がデッサンを学ぶのに適した書籍。
「入門編」のコーナーでは、画材の選び方や観察の仕方をはじめ、アクション、体の組み立て、進め方など、デッサンの基礎について分かりやすく紹介。
「野生のネコ類」のコーナーでは、ライオンなどをモデルに体の構造や骨格、解剖学の知識、解剖図などを交えながら、20ページ以上にわたって野生ネコの描き方を解説しています。
一口にネコ科動物と言っても、その動きは種類によってさまざま。「動作」のコーナーでは動きの解剖学や、跳躍、歩き方、速歩き、駆け足などの基本動作を踏まえたうえで、ライオンやトラなどの大型ネコ科動物から、スナネコやサビイロネコといった小型ネコ科動物まで、30種類以上のネコ科動物のデッサンイメージを紹介。トラとライオン、ジャガーとヒョウ、オオヤマネコとボブキャットなど、近い種類のネコ科動物については比較対照のページも設けられています。
身近なネコでデッサンを学んでみたい人は「家飼いのネコ類」のコーナーをチェック。こちらもイエネコの体のパーツごとに組み立てや解剖図などを解説したうえで、猫種ごとのデッサンイメージを紹介。アメリカンショートヘアやロシアンブルーなどの人気猫種から、ターキッシュアンゴラやバーミラといった珍しい猫種まで20種類の猫が掲載されています。
著者は南カリフォルニア在住の動物画家、ジョー・ウェザリー氏。美術教師として各種学校で教鞭を執る傍ら、ドリームワークスやユニバーサル・スタジオなどの映画制作会社で動物デッサンの指導に取り組んできた専門家で、氏が提唱する「立体と線」で「からだと動き」をとらえる手法は、これまで多くのアーティストを生み出すとともに、初心者からプロまで大きな支持を集めているほか、日本でも『立体と線でみるみる描ける！ ウェザリーの動物デッサン』などの書籍が発行されています。
本書はそんなジョー・ウェザリーによる初の「ネコ科動物」に特化したデッサン教本。アート界の第一線で動物デッサンの指導にあたる動物画のプロから、さまざまなネコ科動物を通して、デッサンの知識やテクニックを学べる一冊となっています。
＜目次＞
まえがき／はじめに／ネコ科について／入門編／ジェスチャー・ドローイング／アクション／体の組み立て／デッサンの進め方／透視図法／短縮遠近法／陰影／アタリ／野生のネコ類／動作／家飼いのネコ類／おわりに
＜参考＞
・ビッグ・キャットの魅力を美しい写真でたっぷり紹介！ナショジオキッズから大型ネコ科動物の書籍が登場＆猫との比較も
・ツシマヤマネコの人工繁殖が評価、ズーラシアが希少種繁殖を称える国内最高賞「古賀賞」を受賞
・人気のスナネコやマヌルネコも収録！野生のネコ科動物に詳しくなれる「美しすぎるネコ科図鑑」
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