愛猫や飼い主さんの疑問を獣医師が解説する「猫のための 家庭の医学」
山岳・自然分野の雑誌などを発行している山と溪谷社から2018年5月1日、「猫のための 家庭の医学」が刊行されました。
近年日本では、人口の減少のみならずペットとして人気が高い犬の飼育数までもが減少傾向にある中で、僅かながら増加傾向にあるのが猫の飼育数。
昨年には初めて犬の飼育数を上回り猫と一緒に暮らしている人が増える一方で、猫の飼い主さんのうち99.7%が「猫と暮らし始めて幸福度が高まった」と感じているアンケート結果が発表されるなど、猫は側にいてくれるだけで私たちに癒しや喜びを与えてくれる存在です。
そんな愛猫との暮らしの中で多くの飼い主さんが願うことは「ずっと健康で長生きしてほしい」ということ。
今月発売された「猫のための 家庭の医学」では、そのような思いを抱く飼い主さんが「どんなことに気をつけるべきか」「愛猫の健康のために普段からできることは何か」といったことについて、分かりやすくやさしく伝えることを目的とした書籍です。
「ずっとカリカリだけ食べていて大丈夫?」「肥満にならないために必要な運動量は?」「ワクチンって必要なの?」など、飼い主さんが感じやすい猫の健康に関する疑問にわかりやすく解説しています。
また、「ねこ先生のお悩み相談室」のコーナーでは、飼い主さんではなく飼い猫の視点から疑問に思うことついて「ねこ先生」が回答するという、ユニークなコンテンツも掲載。
例えば「他の猫がキャットタワーの一番上をいつも独占している」「飼い主さんの布団に連れて行かれて一緒に寝かされる」「新たに家にやってくる猫とお見合いをさせられた」「飼い主さんをブラッシング好きにさせたいのだけれど・・・」などなど、飼い主さんでは意外に気づきにくいけれど猫が感じていそうな疑問について解説されています。
その他にも本書の中には写真家の池田晶紀氏が撮影した写真や、ほぼ日が運営する犬猫アプリ「ドコノコ」で募集した猫の写真のほか、イラストレーターの加藤淳一氏による猫のイラストなども交え、楽しみながら読み進めることができます。
プロローグ きみと暮らす、きみと生きる。
目次 はじめに
I 生活編 ねこはときめく
健康寿命を延ばすための7つの約束
PART 1 食のケア
PART 2 こころのケア
PART 3 必要な遊びと運動
PART 4 快適な住まい作り
PART 5 安全・安心に暮らす
PART 6 美しさを保つ
II 健康編 またたびにこい
病気の早期発見につながる7つの約束
PART 1 健康管理と病気の予防
PART 2 見た目の様子をチェック
PART 3 行動としぐさをチェック
PART 4 排泄をチェック
PART 5 高齢期のケア
猫先生のお悩み相談室
索引
本書の著者は、東京の西日暮里で動物・野澤クリニックを開業している、獣医師の野澤延行(のざわ・のぶゆき)氏。
過去に「ネコと暮らせば(集英社)」「獣医さんが出会った 愛を教えてくれる犬と幸せを運んでくる猫(新潮社)」などの書籍を執筆しているほか、「猫語の教科書 共に暮らすためのやさしい提案(池田書店)」「ご長寿猫に聞いたこと(日貿出版社)」などの書籍も監修。また、猫の街として知られる谷中などで野良猫問題に取り組む活動なども行っています。
書名:猫のための 家庭の医学
出版:山と渓谷社
価格:1,600円+税
仕様:総176ページ(4C)・A5判・並
写真:池田晶紀(ゆかい)
写真協力:ドコノコ(ほぼ日)
イラスト:Junichi Kato
猫を飼うと99.7%幸せになる!飼い主さんへのアンケート調査結果が公表