猫の購入/譲渡契約前に確認すること

飼いたいと思った猫が決まっても衝動的に契約をせず、「飼いたい猫についての情報」と「飼育後の条件」を確認し、それらに納得したうえで契約をするようにしましょう。


猫についての情報

年齢

動物病院に連れて行くと必ず年齢を聞かれますし、不妊手術を受ける時期を検討する際の参考になります。猫が生まれ育った環境によっては正確な年齢が分からないこともありますが、推測でも良いので聞いておくようにましょう。

性格

赤ちゃん猫や幼少期の猫の場合はそれほど性格に特徴が表れていないかもしれませんが、成猫の場合はその猫ならではの性格や特徴があると思います。自身の好みや相性などもあると思いますので、聞いておくようにしましょう。

健康診断の実施

外で保護された猫は猫風邪や感染症などにかかっている可能性がありますので、保護した直後に動物病院で健康診断を受けさせるのが通常です。健康診断を行っていない場合は、家に迎え入れる前に動物病院で健康診断を受けるようにしてください。

ノミ・ダニの駆除

外で保護された猫はノミに寄生されている可能性が高く、伝染病の原因にもなりますので駆除済みか確認します。駆除を行っていない場合は、家に迎え入れる前に動物病院で駆除してもらわなければなりません。

血液検査の実施

猫エイズ(猫免疫不全ウィルス感染症)や白血病の検査が実施済みか確認する必要があります。これらは治療法が確立されていないので発病すると回復が見込めません。他の猫にも感染する病気なので、家に先住猫がいる場合は迎え入れる前にかならず検査を受けさせるようにしましょう。

病気の有無(ある場合は病名)

現在かかっている病気がある場合は必ず聞いておき、どんな病気なのか自身で調べます。猫を迎え入れることは終生飼育していくということですので、病気による影響や今後懸念されることを理解したうえで、飼うかどうかを判断する必要があります。

去勢手術、避妊手術の実施

不妊手術が実施済みかも必ず聞いておき、実施していない場合は猫を迎え入れた後にいつ実施するか獣医さんと相談しましょう。

猫に子供を生ませたい場合、猫は1回の出産で平均3〜6匹出産すると言われています。その結果、経済的な負担が大きくなり劣悪な環境で飼育して衰弱させてしまうと法律によって処罰の対象となります。不幸な猫を増やさないためにも生ませる場合にはしっかりと考える必要があります。

費用

ペットショップやブリーダーから購入する場合はもちろん購入費用がかかりますが、保護団体から譲り受ける場合も費用がかかることが多いです。保護してからの飼育費や健康診断、不妊手術などの費用が含まれていることが多いので、費用の明細を事前に確認しましょう。

契約時に不妊手術などの費用が発生しない場合は、飼育後に自分で負担することになりますので、契約時に支払ったとしても総合的に損をする訳ではありません。

譲渡後の飼育条件

保護団体から譲り受ける場合は、事前に飼育条件に同意しなければならないことが多いです。

完全室内飼いや譲渡後の経過報告を定期的に行う、といったことを義務付けていることが多いので、条件とその主旨を理解したうえで契約しましょう。

それ以外にも条件が決められている場合がありますので、後々トラブルにならないよう提示された契約書をよく読むことが大切です。

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