老猫を介護する覚悟があるか
猫も人間と同じように高齢になると、日常生活に支障がでてくることがあります(一般には8歳〜10歳くらいと言われますが個体差があります)。
そのような状況になっても、飼い主は愛情を持って猫のお世話をしてあげなければなりません。
老猫になるとどのようなことに注意しなければならないのかを事前に知っておき、そうしたことも含めて猫の面倒を終生見てあげるという心構えが必要です。
病気
腎臓の病気や歯周病などの病気にかかる猫が多くなります。
歯が抜ける、口臭がきつくなる、目やにが目立つなど見た目にすぐわかるものから、常に触っていないと分からない変化もあります。
毎日ボディタッチをして身体に異変がないかチェックし、異変を感じたらすぐに動物病院に診てもらう必要があります。
1年に1回だった健康診断を1年に2回に増やすのも、高齢の時期がよいでしょう。
高齢猫用の食事
昔からあげていたキャットフードを高齢になってもあげ続けてしまうと、若い時のように消化できないので肥満になってしまいます。
高齢猫専用のキャットフードや、病気が患っている場合は症状に合わせたキャットフードに切り替えてあげる必要があります。
環境作り
若い時に比べて筋力が衰えてくるので、昔はピョンと簡単に登れていた高い段差も乗り越えられなくなっていきます。トイレの側壁の高さが高くて中に入りづらくなることもあります。
こうした行動の変化が現れていないか注意を払い、その兆候が出てきたら、段差を低くしたり低い位置にも快適な場所を用意する、側壁が低いトイレに交換する、といったように猫が行動しやすい環境に改善してあげる必要があります。
お手入れ
猫は年を取ると関節が硬くなり柔軟性が失われるため、毛づくろいの回数が減ってきます。そのため、ブラシなどを用意してブラッシングしてあげる必要があります。
若い時には頻繁にバリバリしていた爪とぎの回数も減ってしまい、放置されてしまうと鋭い爪のままになってしまい怪我をする元になってしまうので、飼い主さんがこまめに爪を切ってあげなくてはなりません。
この他にもトイレに失敗する、大声で鳴くようになる、飼い主の顔を忘れたりするなど認知症のような症状が出る猫もいます。
しかし、そうした症状についての予防や治療の方法はまだ確立されていないので、飼い主さんは優しく猫に対処してあげる必要があります。