猫の神様にお参りするチャンス到来!島津藩ゆかりの「猫神社」が期間限定で原宿にやってくる

古くから神様との接点を大切にしてきた日本では、今でも全国各地の神社に多くの人々が参拝に訪れていますが、祀られている神様は神社によってさまざま。中には猫を祀っている神社も存在します。

そのひとつが、鹿児島県にある大名庭園「名勝 仙巌園(せんがんえん)」。

鹿児島・桜島を望む仙巌園(磯庭園)の敷地内イメージ
仙巌園(別名:磯庭園)

仙巌園とは、万治元年(1658年)に薩摩藩の第2代藩主、19代当主の島津光久によって築かれた島津家の別邸。

錦江湾を隔てて桜島を望む雄大な景色が美しく、島津家の歴代当主に愛されてきた御殿は迎賓館としての役割を果たしたほか、隣接する工場群跡地(集成館)が日本の近代化を牽引した場所であることから、その一帯は「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産の構成資産に登録されるなど、鹿児島を代表する観光地として知られています。

仙巌園(磯庭園)の御殿外観イメージ
仙巌園の御殿外観
仙巌園(磯庭園)内にある「謁見の間」
御殿内「謁見の間」
鹿児島の観光スポット「名勝 仙巌園」の俯瞰イメージ
桜島を望む絶景

50,000平方メートルの敷地面積を誇る庭園の見どころの一つが、全国でも珍しい猫を祀っている猫神社(ねこがみしゃ)。

猫の神様を祀った「猫神社(ねこがみしゃ)」 in 仙巌園(磯庭園)
仙巌園「猫神社」

戦国時代、17代当主の島津義弘は戦場において、猫の瞳孔の開き具合を見て時刻を計っていたとされており、朝鮮出兵の際には7匹の猫を連れて行ったものの、生き残って帰ってきたのは2匹のみ。

猫神社はその生還した2匹をお祀りした祠で、当時は鹿児島城の北隣に位置していましたが、廃藩置県の際に仙巌園の通用門から北西およそ54mの高台に移設して鎮座。今では愛猫の長寿を願う人々がお参りに訪れています。

朝鮮出兵から生還した猫を祀った「猫神社(ねこがみしゃ)」 in 仙巌園(磯庭園)
石灯籠の奥に石碑が鎮座

島津義弘によって2匹の猫が祀られた「猫神社(ねこがみしゃ)」 in 仙巌園(磯庭園)
猫好きが参るパワースポットにゃ

そんな知る人ぞ知る鹿児島の猫神社を分祀した施設が、東京の原宿キャットストリートに2月10日(木)から期間限定で登場。普段はなかなか鹿児島に訪れる機会がない愛猫家の人々も、気軽に訪れて猫神様を拝むことができます。

東京・原宿に登場した猫神社(仙巌園)の分祀施設イメージ
猫神社の分祀施設イメージ

このプロジェクトを企画したのは、鹿児島県鹿児島市に本社を構える島津興業。同社は鎌倉時代より続く島津家の資産を基に事業展開を行っている企業で、今回「かごしま 仙にゃん園」というプロジェクトを新たにスタート。

「鹿児島から、全ての猫好きのために」をコンセプトにした企画で、その第一弾として、原宿キャットストリートで猫神社の分祀を実施。会場では、猫の目を時計代わりにしていたという逸話から着想したブランド「Ojos de Gato(オホス・デ・ガトー)」のグッズなどもお披露目されます。

かごしま 仙にゃん園プロジェクトで誕生したブランド「Ojos de Gato(オホス・デ・ガトー)」の猫グッズ
グッズイメージ

原宿での分祀期間は2月27日(日)までで、新ブランドの猫グッズは鹿児島の仙巌園などでも販売を予定。

島津興業によると、この「かごしま 仙にゃん園」プロジェクトでは今後も様々な取り組みを行っていくとしています。

「かごしま 仙にゃん園」原宿
期間:2022年2月10日(木)~2月27日(日)
時間:12:00〜19:00
会場:UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)
住所:東京都渋谷区神宮前6-5-10

<参考>
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