子どもに手を握られたまま立ちつくす猫ちゃん→無抵抗でダンスごっこさせられる姿に2.5万「いいね」
猫はもともと野生で単独行動をしていた動物のためマイペースな性格の子が多く、人間の子どもの予測不能な行動に合わせるのは苦手な傾向があります。
ところが、キジトラ猫のトラくんは、ちょっぴり違います。なんと小さな子どもに手を掴まれても無抵抗な時があるのです。
ピーンと突っ張った手足や不安げそうな表情を見ると、あまり乗り気ではないようにも見えますが、手を振り払うことなく子供の誘いに応じている姿は猫らしからぬ度量の大きさ。子どもの小さなお手々と、猫のクリームパンみたいなお手々が重なり合った姿は何とも可愛らしく、思わず心がほっこりしてしまうワンシーンです。
この写真がSNSのX(旧Twitter)へ投稿されると、2,900件を超えるリポストと2.5万件の”いいね”が寄せられるなど、大きな反響を呼んでいます。
それにしても一体どのような流れでこのような状況になったのでしょうか。
飼い主さんに聞いてみると、子どもたちが晩ごはんを食べ終わって暇を持て余していたところに、遊んでもらおうと思ってトコトコ近寄ってきたのが猫ちゃん。
しかし、お手々を繋がれて捕まってしまい、ダンスごっこをさせられてしまう羽目に。その時の様子を撮影したのがXに投稿した写真なのだそう。
一方、手を繋ぎ合った光景を眺めていて、子どもが生まれた頃の情景が思い浮かんできた飼い主さん。当時、赤ちゃんの近くに猫が寝ていたことがあり、「その時並んでいた手は同じくらいのサイズだったのに、今では随分大きくなったなぁ」と子どもの成長を感じて感慨深い気持ちになったのと言います。
猫ちゃんと子どもたちの関係性は普段から良好。手や体を掴まれたり、おままごとに参加させられるのは日常的に見られる光景なのだそうで、今回の出来事も「抱っこされるのは困るけど遊んでもらうのは悪い気はしない、という感じだったと思います。」と猫ちゃんの心境を代弁してくれました。もし本当に嫌がっている時は速攻で逃げるのだそうで、猫ちゃんの方もまんざらでもなかったのかもしれません。
とは言え、立ちながらお手々を繋いでいる状態は、猫にとって無理のある体勢だったのか、遊びに付き合っていたのも束の間、もだもだと体をくねらせて逃げて行ってしまったそうです。
子らに抱っこされてデカいおててをダンスみたいにつながれて「のえー」と文句言いながらも無抵抗なネコチャン pic.twitter.com/PT8cimXS9m
— マクー (@yonasawa) January 12, 2024
トラくんは現在8歳の男の子。ドジで甘えん坊だけれど、もともと人間のことが大好きな性格で、普段から近くに座って、撫でてもらったり遊んでくれるのを待ったりしている健気な猫ちゃん。
飼い主さんのお家にやってきたのは、猫を飼っているお宅の玄関前に、ダンボール箱に入ったまま捨てられていたところを保護されたのがきっかけ。一緒にいた5匹のうち3匹は里親さんが見つかったことから、残りの2匹を家族として迎え入れることにしたのだとか。
そんな投稿主さんはフリーランスのデザイナー兼アートディレクターで、Nintendo Switch用ロールプレイングゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のフィールドマップデザインの一部を担当。
SNSでは自身の日常や作品なども公開されていますが、猫たちの何気ない日常風景を捉えた写真がたくさん投稿されているのを見ると、大切に育てているのが伝わってくるかのようです。
もちろん自身にとって猫たちはかけがえのないパートナーで、「ずっと猫と暮らしているので普段から家族のような存在です。個性はいろいろありますが、どの子も甘えん坊で、ずっとそばにいる存在です。」と愛猫たちへの思いを明かしてくれました。
取材協力:マクー(@yonasawa)さん