猫の行動を24時間計測する、首輪型ウェアラブルデバイス「キャトログ」
猫専用の首輪型ウェアラブルデバイス「Catlog(キャトログ)」の製品発表が10月29日に行われ、同時に先行予約販売が開始されました。
Catlogは装着した首輪が、猫の活動データを24時間計測してくれる機器。
歩いたり走ったりする運動、睡眠や休息、飲食の回数など、猫の健康管理に大切な情報を自動で記録してくれるので、飼い主さんが外出中でも愛猫の様子が気になった時は、専用のスマホアプリからいつでも活動データを見ることができます。
アプリのアカウントは他人とも共有することができ、家族はもちろん、かかりつけの動物病院の獣医さん、お世話してもらうことのあるキャットシッターさんなど、愛猫にかかわる人々で情報を共有できるほか、複数の猫を飼っている場合はそれぞれにCatlogを取り付けて1つのアプリで管理することが可能。
同じ時間帯にそれぞれの猫がどんな行動をしていたのか、といったことも把握できるようになります。
製品構成は猫の首に装着する「Pendant(ペンダント)」と、ペンダントをインターネットに接続する「Home(ホーム)」がセットになっていて、専用の「アプリ」を通じてデータを見ることができる仕組み。
「ペンダント」は猫の使いやすさを考慮したデザインになっていて、体に負担がかからないように軽量化&小型化し、形状は猫の首のカーブに沿うようなデザインを採用しているほか、猫にとって重要な触覚器官であるヒゲが下を向いた時にあたらないように薄型設計となっています。
ペンダントのベルト部分には力が加わると外れるセーフティ・アジャスターを使用し、ベルトが猫の口に引っかかり猿ぐつわのような状態になっても外れるよう安全に配慮。
また、中継機となる「ホーム」には温度計が内蔵されているため、夏場の暑い時期などに室温が上がりすぎていないか、アプリを通じて確認することもできます。
このCatlogを開発したのは、「世界中の猫と飼い主が一秒でも長く一緒にいられるように、猫の生活をテクノロジーで見守る。」をコンセプトに掲げる株式会社RABO。
同社によると、猫は基本的に散歩が不要で留守番が得意だと思われているため、一日の多くをひとりで過ごしがち。その一方で、動物病院に連れて行かれるのは具合が悪くなってからのことが多いため、飼い主さんも獣医師も普段の猫の様子や病気の兆候を察知することが難しく、人間が見ることのできない「猫の時間」がとても多い状況にあると指摘。
また、インタビュー調査を実施したところ、猫の飼い主さんは「愛猫の安否状態」に強い関心があったことから、それらを解消する製品の企画・開発に着手。留守中の飼い主さんに代わって猫を見守り、今まで見えなかった「猫の時間」を見えるようにしたい!との思いが製品誕生の背景にあるのだとか。
なお、Catlogの製品リリース当初は猫の行動データが十分に集まっていないため、複雑な行動はデータが正しく分類されない可能性がありますが、サービス全体でデータが蓄積されていくため、機械学習によって精度の向上を図る仕組みを実装。ゆくゆくは他の猫ちゃんとの比較もできる付加機能の提供も予定されています。
現在はクラウドファンディングサイトのMakuakeにて先行予約販売が開始されており、一般販売予定価格(14,800円)よりも安価な11,500円〜数量限定で提供されています。
(C) RABO, Inc.