シベリアオオヤマネコと人間の心温まる物語を綴った小説「山猫クー」

シベリアオオヤマネコと人間の男女による美しい物語を綴った小説「山猫クー」が2018年4月25日に発売されました。

川口晴の小説「山猫クー」

本書は50万部を超えるベストセラー書籍、「犬と私の10の約束」の著者が贈るファンタスティックなラブ・ストーリーです。

<ストーリー>
猫好きの姉妹、犬好きの男……あまりに愉快、とびきり幸福な3人暮らしは、ある日、突然終わった。かなしい運命に引き裂かれ、心の痛みをなかなか乗り越えられなかった男女。彼らの前に突如現れたのは、かわいい子猫! しかしこの子猫はただの子猫ではなく……「どこまで大きくなるのやら!?」シベリアオオヤマネコとは知らずに、部屋で育てていた「私」は、やがて、クーが引き起こした事件に巻き込まれ、まさかのハッピーエンドを迎える!? クーが教えてくれた、生きるということ、愛するということ。

シベリアオオヤマネコはヨーロッパやシベリアの森林に棲息する中型のネコ類で、大きい個体では体長130センチメートル、体重30kgにもなるオオヤマネコ属の中で最大種の動物。

シベリアオオヤマネコの写真Photo:flickr.com

本書ではそんなシベリアオオヤマネコを、普通の猫だと思って子猫の頃から育てていくというユニークなストーリーが展開されていきます。

構想のきっかけとなったのは、著者が5年ほど前に見たとある動画。母ネコが猟銃で撃たれて孤児となっていたロシアオオヤマネコの赤ちゃんを、自宅に引き取って育てているロシア人男性の動画を視聴し、今や巨大な成猫となったロシアオオヤマネコとそれを溺愛する飼い主の動画に魅惑されたのが契機になったのだとか。

その頃、著者は京都に住んでいたことから「京都で子猫を拾って育てていたらどんどん巨大化していき、それはシベリアオオヤマネコだった」という物語の着想を得た一方で、1936年に黒豹が脱走して上野の街が厳戒態勢でほぼ無人になった「上野動物園クロヒョウ脱走事件」という実話があり、動画とこの実話を重ね合わせながら小説のストーリーを思案。

日本でシベリアオオヤマネコを飼育している数少ない動物園のひとつ、神戸市立王子動物園にもたびたび訪れ、飼育員さんに聞いた知見なども活かされているといいます。


また、構想から執筆まで5年を要している本書。一時はなかなか筆が進まず時間だけが経ってしまう時期が続いていたそうですが、ノーベル文学賞受賞作家であるトニ・モリソンのインタビュー記事に触発されて早起きするようになってから急速に筆が進むようになったという意外なエピソードも。

出版に際して、大のネコ好きとして知られるタレントの中川翔子さんからは「まるで想像もしない、意外な展開の中で描かれた人と猫の物語。可愛くて温かい描写が印象的です。目の前にクーが現れて呼吸をしているようなリアルさと、”どうなるの?”の連続の中に灯るホッコリ感がたまりません!」 とのコメントも寄せられています。

【著者略歴】

川口晴(かわぐち・はれ) 早稲田大学第一文学部卒。脚本家・作家・映画プロデューサー。相米慎二監督に師事、脚本家になる。1988年より2018年まで、松竹映画制作部門に所属。プロデューサー作品は、「僕らはみんな生きている」「あ、春」「岸和田少年愚連隊」「血と骨」「クイール」「ゲゲゲの鬼太郎」「花よりもなほ」「タイヨウのうた」「刑務所の中」「壬生義士伝」「駆込み女と駆出し男」「日本のいちばん長い日」「母と暮せば」など、ヒット作・映画賞受賞作多数。

脚本作品に、『東京上空いらっしゃいませ』『椿山課長の七日間』『風花』他。
著書に『星に願いを。』『月の夜に洪水が』『犬と私の10の約束』など。

書名:山猫クー
著者:川口晴
価格:1,300円(税別)
仕様:四六判並製
頁数:216ページ

情報提供元: (C) Hare Kawaguchi