廃校の階段を歩いていると…猫が追いかけてきた→90年前に建てられたレトロな木造校舎で暮らしている校長猫さんだった
猫は古くから日本にいるため、昔ながらのレトロな風景に自然と溶け込みやすい動物。落ち着いてゆったりとした時間が流れる空間には猫がよく似合います。
そんな中、SNSでは「廃校の階段を上っていたら、猫が追いかけて来た。」というコメントと共に投稿された1枚の写真が注目を集めています。
![廃校(木沢小学校)の木造階段をのぼる猫 廃校(木沢小学校)の木造階段をのぼる猫](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/3.jpeg)
木のぬくもりや懐かしさが漂う木造の階段には、無数の傷が刻み込まれていて、建物としての歴史も感じさせるノスタルジックな雰囲気に包まれた空間。その中を猫がトコトコと駆け上がってくる様子は、現代ではなかなか目にすることのない現実離れした光景で、まるで昭和の時代に迷い込んでしまったかのようです。
このレトロな校舎は長野県飯田市にある元小学校だった建物。
![長野県飯田市にある旧木沢小学校の外観イメージ 長野県飯田市にある旧木沢小学校の外観イメージ](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/5.jpg)
もともとは昭和7年(1932年)に建てられたものの、平成12年(2000年)に閉校した旧木沢小学校の校舎跡で、現在は地域住民の手によって保存されており、資料館やイベントスペースとして活用されていると言います。
![廃校となった旧木沢小学校の校内 廃校となった旧木沢小学校の校内](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/6.jpg)
![廃校となった旧木沢小学校の教室イメージ 廃校となった旧木沢小学校の教室イメージ](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/7.jpg)
![廃校となった旧木沢小学校の教室に置かれれている黒板&ランドセル 廃校となった旧木沢小学校の教室に置かれれている黒板&ランドセル](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/8.jpg)
写真を投稿した一人旅研究会(@keionoteio)さんによると、この場所へは今年の5月に訪問。
校内には教室や廊下、下駄箱、校長室など、閉校した当時の木造の温もりを感じられる空間が広がっていて、冒頭の写真に写っていた猫とは体育館まで繋がる廊下で遭遇。その後、階段を上っていると追いかけてきたのだとか。
![廃校となった旧木沢小学校の校内で暮らす校長猫の「たかね」 廃校となった旧木沢小学校の校内で暮らす校長猫の「たかね」](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/9.jpg)
![廃校となった旧木沢小学校の校内で暮らす猫 廃校となった旧木沢小学校の校内で暮らす猫](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/11.jpg)
初め見た時はとても大人しかったそうですが、階段で追いかけてきた時は足元に寄ってきたので、撫で撫でしてもらったという猫ちゃん。写真を撮られた後はしばらくカメラの方を見つめてから、2階の教室へと入っていったそうで、どうやら建物の内部に詳しい様子。廃校に迷い込んだ野良猫という訳ではないようです。
「餌の入ったお皿が教室のわきに置かれており、帰り際に覗いてみたら、むしゃむしゃ食事していました。校舎内には、この猫の写真が飾られており、名前は「たかね」というそうで、猫校長として親しまれているようでした。」
(一人旅研究会さん)
廃校の階段を上っていたら、猫が追いかけて来た。 pic.twitter.com/xRyaUqzcA7
— 一人旅研究会 (@keionoteio) May 30, 2023
この旧木沢小学校は入場無料(校舎維持のため少額の協力金を要望)で、基本的には誰でも入ることが可能。増え続ける廃校が再利用されるケースはよく耳にしますが、中にはこのように一般開放されている施設もあるようで、ノスタルジックな風景が好きな人には気になる場所ですね。
![廃校となったレトロな雰囲気の廊下 廃校となったレトロな雰囲気の廊下](https://cat-press.com/wp/wp-content/uploads/2023/06/13.jpg)
撮影者の一人旅研究会さんは、中学1年の頃から自転車で色々な街に行きはじめ、昔ながらの空気を残す街や、人の寄り付かなくなった場所・空間に引き寄せられるように興味の対象が変化。普段生活している場所とは違う空気や、周りに誰もいない場所にいると、空間を独り占めしたような気分になり、その時感じた高揚感を保ったまま写真に収めていると言います。
そんな一人旅研究会さんは、大学生の頃のに出会った全国の風景や街などから、特にお気に入りの108枚を厳選した写真集「郷愁」を発表。国内の郷愁感じる空間を巡って撮影した作品は、個人サイト(hitoritabikenkyu.com)やSNSなどでも公開されています。
<参考>
・売上の10%は廃校を利用した保護猫施設に寄付!岡山の洋菓子店から猫デザインのフィナンシェ缶が登場
・親子猫の微笑ましい後ろ姿に感動する人が続出!側溝を歩きながら家路をたどる母猫&子猫→その行動には意外な理由が…