猫の鳴き声に共通点はあるのか?音声学者が猫語の研究を開始

猫の鳴き声に共通点はあるのか?音声学者が猫語の研究を開始

今月、スウェーデンの音声学研究者である「スザン・ショッツ」氏が、猫語の研究を始めたというニュースがありました。

自身も猫を3匹飼っている愛猫家のショッツ氏が研究しようとしているのは、飼い猫の種類や住んでいる地域によって、鳴き方の違いはあるのだろうかということ。

飼い主の声や猫の鳴き声・反応・動作などを記録することで、特定の共通点を持つ猫だけに見られる鳴き方が存在するのであれば、より猫の言葉を理解できるようになると考え研究をはじめたのだそうです。

また、ショッツ氏は、猫の鳴き声について以下のような指摘をしています。

ネコは人間とコミュニケーションを取る時に、視覚と音声の両方のシグナルを使いますが、私たちの注意を引きたい場合には声を出します。他のネコとは、視覚と嗅覚でコミュニケーションを取ることが多いです。ネコが「ニャー」と鳴くのは、ほとんどの場合人間に話しかけているのであって、他のネコに対して鳴くことはあまりありません。

 

確かに筆者の家でも猫を数匹飼っていますが、声を出して相手を威嚇する時以外、猫が他の猫に対して鳴き声を使ってコミュニケーションを取っている姿は見た記憶がありません。

猫同士のコミュニケーションとしてよく言われるのは、お尻の臭いを嗅ぐことです。

猫の肛門の近くには肛門嚢(こうもんのう)と呼ばれる袋があり、その中には強い臭いを発する液体が溜まっていて、通常は便と一緒に排出されたり、 恐怖を感じた時や驚いた時などに排出されるしくみになっています。猫はこの肛門まわりの臭いを嗅ぐことで、相手の健康状態や興奮状態を確認していると言われ、人間で言うと挨拶のような行為にあたると言われています。

一方、猫は人間に対しては遠慮なく鳴いてコミュニケーションを取ろうとしてきます。その仕草はとても可愛らしく感じる時もあれば、忙しい時にしつこく鳴かれて困ってしまうことも少なくありません。

最近では「猫語の辞書」や「猫語の翻訳アプリ」など、猫語に関する商品やサービスも多く見られるようになり、猫の飼い主さんをはじめ猫の鳴き声を理解したいと願っている人が多いことを物語っています。

猫がなぜ人間に向かって鳴くのか?という疑問について、ニューヨークマガジンの「私達の科学」というコンテンツによると、猫は鳴くことで人間に何か伝えたいと思っており、それは基本的に「お腹が空いている」「なにか困っている」「遊んで欲しい」時であるとしています。

冒頭でご紹介した音声学者のショッツ氏の研究によって、「猫の鳴き声が本当にこのような事を人間に伝えたがっているのか」、「もしそうだとすれば住んでいる場所や猫の種類によって共通点があるのか」という事が明らかになれば、私達がより猫を理解する手助けになるかも知れません。

とても興味深い研究だと思いますので、続報があればまたご紹介したいと思います。

 
参考:National Geographic

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