世界初!?幻のネコ科動物「ユキヒョウ」によるクリック募金が東山動植物園でスタート
※2017年6月12日追記あり
プリンターやFAXなどの製造を手がけるブラザー工業が、ネコ科動物「ユキヒョウ」とコラボしたクリック募金を本日から開始しました。
ブラザー工業といえば、2013年に、同社が製造したFAXの上で猫が繰り返しオシッコすると、まれに発火する可能性があるとして、猫と一緒に住んでいるユーザーに無償交換を呼びかけたことが話題になりましたので、猫好きな皆さんの中には覚えている方もいらっしゃるのでは。
そんなブラザー工業が、愛知県名古屋市の東山動植物園にいるユキヒョウとコラボしたクリック募金を開始しました。
ユキヒョウは数千メートル級の高山に生息しているネコ科の動物。絶滅危惧種に指定されているほど個体数が少なく、群れを作らず過酷な環境で暮らしていて人の目に触れる機会が少ないないことから、幻の動物としても知られています。
一方、今年開園80周年を迎える東山動植物園では、もともと岩山などでジャンプするのが得意なユキヒョウ本来の動きを見てもらおうと、ユキヒョウ舎のオリの一番高い位置にステップを設置して、「ぴょんぴょんユキヒョウ」と称したリニューアルを実施。
その際、研究目的でユキヒョウの動きを確認するためステップにどれだけ登ったのかデータを計測することになったのだとか。
そのため、ステップにはセンサーが取り付けられていて、ユキヒョウが登った回数を振動で計測できるようになっているのですが、この装置を東山動植物園に寄贈したのがブラザー工業。センサーと連動したカメラが設置されているため、ステップに登ったユキヒョウの様子も撮影できるようになっているんですね。
今回はじまったクリック募金では、ユキヒョウがステップにぴょんっと飛び乗るとセンサーが感知し、それを1クリックとみなしてカウントする仕組みになっていて、イベント期間中にユキヒョウがクリックした回数に応じて、1クリックあたり1,000円がブラザー工業から東山動植物園に寄付されます。
ユキヒョウがステップに登った様子は特設サイトで自由に見ることができるようになっていて、本記事の公開時点では2クリック、2,000円分の寄付額が貯まっていることになります。
とてもユニーク試みですが、なぜこのような募金プロジェクトが企画されたのか気になるところですよね。
ブラザー工業は名古屋に本社を構える企業で、地元貢献の考えから1984年、東山動植物園が日本で初めてコアラを招聘した際にコアラ舎を寄贈して以来、協賛や寄付などを通じて継続的に同園をサポートしてきた関係にあります。
また、東山動植物園の開園80周年記念事業に協賛するにあたり、絶滅危惧種に指定されているユキヒョウを通して、生物の多様性や環境の保全について考えるきっかけ作りができれば、との思いから企画したのだとか。
今回ご紹介したクリック募金は、2017年6月4日まで開催されていますので、ユキヒョウにはどんどんステップに登ってもらい、募金額をたくさん獲得してほしいですね。
ネコ科好きな方は、ユキヒョウが登った姿を眺めてみてはいかがでしょうか。
※2017年6月12日追記
本プロジェクトの結果、ユキヒョウがステップに登ったのは107回、計107,000円の寄付が行われたとブラザー工業より発表されました。
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参考:にゃん!クリックぼきん 出典:prtimes.jp