猫のことわざを100種類以上も収録!4コマ漫画で分かる「マスクねこと猫のことわざ&慣用句」
猫に関することわざが、4コマ漫画と一緒に解説されている書籍「マスクねこと猫のことわざ&慣用句」が先月発刊されました。
猫にまつわることわざと言えば、「猫に小判」や「借りてきた猫」など、いくつか思い浮かぶものもありますが、書籍になるほど数があるのかな?と思ってしまいますよね。
しかし、意外にも「猫」に関することわざは多く、日本以外にもイギリスやフランス、ロシア、ギリシャ、ブルガリアなど世界中に存在します。その数はニャンと100種類以上。
そんな猫に関することわざや慣用句をマンガで楽しく覚えられるのが本書。
右ページにはことわざや慣用句を題材にした猫キャラの4コマ漫画が描かれていて、向かいの左ページにはそれについての解説が記載されているため、漫画でイメージを掴んでから、文字による解説で理解を深められるという構成になっています。
4コマ漫画に描かれているゆる〜い感じの猫キャラは、「マスクねこ」というマスクをした猫のキャラクターで、同人誌即売会で1,500冊の売り上げを記録した人気書籍。
マスクねこの他にも、友達のくろいくん、しろいさん、という猫キャラが登場し、ことわざや慣用句の意味をゆる〜く、分かりやすく表現してくれますよ。
本書で紹介されている猫のことわざ&慣用句はぜんぶで102個あるのですが、実際にどんな感じなのか、中身を少し覗いてみましょう。
猫も杓子も
猫に関することわざとしては有名ですが、4コマ漫画と一緒に学ぶとこんな感じ。
皆、誰も彼も、何でもかんでもごちゃまぜにという意味。
1668年の仮名草子『一休咄(いっきゅうばなし)』の「生まれては死ぬるなりけりおしなべて釈迦も達磨も猫も杓子も」からなる。元の字は「禰子も釈子も」で「禰子」は神道を信仰する人、「釈子」は仏教を信仰する人のこと。神道と仏教が入り交じる日本ならではの言葉。
漫画を見ただけでは正確な意味を把握しづらいですが、大まかなイメージは掴めますので、その状態のまま解説を読み進めると理解しやすいですね。解説を読んでからもういちど4コマ漫画に目を通すと、なんとなく分かっていたマンガの意味もより明瞭になってきます。
暗闇では猫はみな灰色
ヨーローッパの幾つかの国々では、こんなことわざがあるのだそうです。
~All cate are grey in the dark.~
闇の中では、顔かたちのよしあしがすっかりかき消されてしまうため、美醜を判断できないということ。イギリス、フランス、ロシアに伝わることわざ。スペインでは茶色。
なるほど、たしかにおっしゃる通り。例えたいことは十分に伝わってきますが、それを敢えて猫で表現するところに、国境なき猫愛を感じてしまいます。
結構毛だらけ猫灰だらけ
江戸時代に起源をもつ、日本ならではのことわざも収録されています。
地口(じくち)といわれる江戸時代の洒落で「大変結構」を意味する言葉遊び。「け」の音と「だらけ」で語呂を合わせている、猫と灰は、冬の間中ずっと火鉢の近くにいることから関連づけられている。
江戸時代の洒落からきているため現代人にはピンとこない感じもしますが、江戸時代の猫は火鉢で暖を取っていて、それが由来の一部になっているとは、なんとも風情の感じられることわざですね。
このような感じで、100種類以上もの猫のことわざや慣用句が収録されている本書。
4コマ漫画と解説の漢字にはルビが振られているので、大人だけでなく平仮名が読める小さなお子さんでも、楽しく猫のことわざを覚えることができそうですね。
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出典:prtimes.jp