野生動物を撃退する猫たちに密着「縁側ネコ一家 ありのまま」

農作物を荒らす野生動物と闘う猫たちに密着した書籍、「縁側ネコ一家 ありのまま」が5月9日に発売されました。

農林水産省によると、平成27年度の野生鳥獣による農作物の被害面積は8万1千ヘクタール(東京ドーム約17,000個分)、被害総額は176億円にものぼり、特に被害の大きい野獣はシカ、イノシシ、サルがトップ3を独占し続けています。

サルによる農作物の被害

縁側ネコ一家とは、そんな夜の畑に侵入して農作物を食べてしまう野生動物たちを撃退する、にゃんともたくましい猫たちのこと。ご飯や寝床などは人間に依存しながら人間と共生関係にあり、その住処は縁側と庭と畑です。

街の縁側ネコ街の縁側ネコ

彼らは毎日、縁側で昼寝をしたり、狩りをしたり、人間に甘えたり、時には恋もしたりと自由気ままにのんびり暮らしています。しかし、いざ自分の縄張りに入ってきた野生動物には、たとえ自分より大きな体格の動物であっても一歩も引かずに立ち向かい撃退してしまう、農家の人たちにとっては頼りになる存在なのです。

本書はそんな縁側ネコ一家に春・夏・秋・冬と密着し、150点を超える写真を交えて彼らの日常や活躍ぶりを紹介した書籍です。

「縁側ネコ一家 ありのまま」書籍イメージ1サルを追い払った街ネコのリーダー・トラ
 

「縁側ネコ一家 ありのまま」書籍イメージ2タヌキと死闘を繰り広げたマイケル
 

「縁側ネコ一家 ありのまま」書籍イメージ3中には可愛らしい子猫も登場
 

「縁側ネコ一家 ありのまま」縁側ネコたちの紹介縁側ネコはたくさんいるニャ

本書の著者は、縁側ネコ研究家の渡部久(わたべ・ひさし)さん。

渡部さんはこれまで2千種を超える生物と触れてきた経験を基に、縁側ネコによる野生動物対策や、ゲンジボタルの再生などにも取り組み、全国各地でイベントや講演、執筆などの活動を精力的に行っている方です。

また、動物の繁殖実績が豊富なことでも知られており、哺乳類ではフクロモモンガやアメリカモモンガ、甲殻類ではサクラザリガニなど、そして16年前にはウーパールーパーのショートボディータイプ「ウパルパ」の新しい品種を作り出すことに成功。

2014年にはメキシコ・ソチミルコに生息する野生のアホロートル(ウーパールーパー)が絶滅の危機に瀕していることを知り、状況改善のためNPO法人日本ウパルパ協会を設立して代表を務めるなど多彩な活動を行っています。

ウーパールーパー

そんな渡部さんが四季を通じて密着してきた縁側ネコたちの魅力が詰まった本書ですが、エピローグには獣害対策として「縁側ネコ学」の可能性についても述べられています。

<目次>
・縁側ネコってなんですか(プロローグ)
・春はネコの季節です!
・独り立ちする子猫とご対面!
・縄張りは守る!野生動物撃退!
・縁側ネコはコタツで丸くならない!
・縁側ネコ学の可能性(エピローグ)
・縁側ネコのプロフィール
書籍「縁側ネコ一家 ありのまま」の目次

近年では、社会問題のひとつとして「保護猫」や「地域猫」などに人々の注目が向けられるようになりましたが、「縁側ネコ」というユニークな視点で猫たちを見つめた本書。興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。

(C) 渡部 久

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