猫のジャンプ回数が病気の早期発見に繋がる可能性も…!国内企業の研究結果が米科学雑誌に掲載

動物病院の運営などを手がける日本動物高度医療センターは8月3日、猫の加齢に伴う身体活動および睡眠の質の変化について、世界で初めてウェアラブル活動量計で測定した研究結果を発表したと明らかにしました。

活動量計を装着した猫ちゃんたち

近年は位置情報を追跡したり、運動量や食事回数などを記録する猫用のウェアラブル端末が注目を集めていますが、今回測定に利用されたのは同センターが開発した「Plus Cycle(プラスサイクル)」という活動量計。

Plus Cycle

内蔵した3軸加速度センサーで愛猫の活動量や休んでいる時間などを測定できるだけでなく、気圧センサーよって縦の動き(=ジャンプ回数)まで測定できるのが大きな特徴。

小さくて軽量(直径2.7cm×重さ約9g)のため猫でも負担なく装着でき、ボタン電池で4ヶ月間連続で稼働するため充電の必要がないほか、測定したデータは専用のスマートフォンアプリで閲覧したり、全国にある800の動物病院でデータを共有することもできます。

アプリ画面イメージ(公式HPより)

研究ではこのPlus Cycleを健康な猫61頭に装着。

活動量やジャンプ回数を測定したところ、各値は猫の加齢に伴って有意に減少することが明らかになりました。



猫の運動器疾患に伴う異常を察知するには、加齢による正常な変化を多面的に把握することが必要。それにより加齢以外の要因による変化を察知することに繋がります。

しかし現状では「休憩している時間が長くなった」「動作がゆったりとしてきた」「高いところに上がらなくなった」「遊びに誘ってものらなくなってきた」など、飼い主さんの記憶や感覚に頼っているのが一般的で、計測機器によって数値の変化を把握できるのは活動量や睡眠など一部に限られています。

今回の研究では加齢に伴いジャンプ回数が有意に減少することが認められたことから、猫の運動器疾患の早期発見をするためには、今後はジャンプ回数も新たな指標として採用する価値が高まったと言えます。

愛猫のジャンプ回数を把握せよ

また同研究では、加齢に伴い「昼間」の睡眠時間が増加する一方で、「夜間」の睡眠時間の推移はほぼ一定であることも明らかになりました。

加齢によって夜間の睡眠時間が変化しないということは、仮に変化があった場合は加齢以外の要因が大きいということ。

ヒトや犬などの動物においては、痛みや様々な疾患で夜間の睡眠が阻害されることが知られていることから、今後は夜間の睡眠の質を定量的に評価することによって、猫の「痛み」や「疾患」を早期発見できる可能性が示唆されています。

夜の睡眠時間に注目ニャ

日本動物高度医療センターによると、研究結果の論文は米国の科学雑誌「PLOS ONE(プロス・ワン)」に2020年7月31日付で掲載。

Plus Cycleを用いて猫の身体活動と睡眠の質を正確かつ客観的に評価できることが認められたほか、特にジャンプ回数や安静・睡眠時間を測定することにより、猫の健康管理に活用できることが示されたとしています。

<参考>
昨日より運動や睡眠が少ないニャ!猫の首輪型デバイスCatlogが行動変化を検知する新機能を追加
人工知能でネコの症状を自動判定してくれる!スマート猫トイレ「トレッタ」に新サービスが追加
専用の発信機で愛猫の位置を特定する「ねこもに」ペット探偵による捜索サービス保険を追加

(C) Japan Animal Referral Medical Center

最近の投稿