尖った三角耳が可愛すぎるニャ〜♪ 砂漠の天使「スナネコ」が2つの動物園で国内初登場

栃木県にあるテーマパーク型の動物園「那須どうぶつ王国」で2020年3月20日(金)より、世界最小級の野生ネコ「スナネコ」の展示が始まります。

世界最小級の野生ネコ「スナネコ」が那須どうぶつ王国で国内初展示を開始
またの名を「穴掘りネコ」

スナネコ(英名:Sand cat/学名:Felis margarita)とは、アフリカ北部・西アジア・中央アジアなどに分布しているネコ科動物で、体長は胸からお尻までの長さが39cm〜57cm、体重は2~3kgほどしかなく、野生のネコとしては世界最小級。
(一般的なイエネコは約46cm、体重約3.6〜4.5kg)

主に岩砂漠や礫砂漠・砂砂漠・砂丘などに生息するため、被毛の色は砂に溶け込む色をしていて、冬はマヌルネコのように体毛が長くなるほか、表面温度が80度にも達する灼熱の砂から足裏を守るため、びっしりと生えた長毛が肉球をガード。

姿勢を低くして砂漠地帯を歩く野生の「スナネコ」(穴掘りネコ)
小柄だけどタフなハンター

また、冬の気温がマイナス25度、夏は45度と寒暖差が大きい時期には、自分で掘った巣穴にこもってやり過ごすことができ、獲物から必要な水分が得られるため飲水がなくても生きていくことができるなど、小さい体ながら過酷な環境に耐えうる身体機能を備えています。

容姿で特徴的なのは、頭の両端に生えている尖った大きな三角形の耳。

両手を揃えて姿勢よく座る砂漠の天使「スナネコ」
実はかなり高性能なのニャ

スナネコはこの大きな耳でアンテナのように音を集めて、さらに耳の中で増幅させることにより、500m以上離れた場所の音を聞き取るとことが可能。遮るもののない砂漠において、耳で敵や獲物をいち早く察知することにより生存確率を高めています。

そんな野性味あふれるスナネコは、愛くるしい容姿から「砂漠の天使」とも呼ばれて親しまれていますが、これまでに国内では飼育例がなく、日本動物園水族館協会の加盟施設としては今回が初めての試みなのだとか。

展示場所は同園の王国タウン内にある「保全の森」で、オスの「シャリフ」くんと、メスの「ジャミール」ちゃんの2頭が登場。

那須どうぶつ王国で国内初展示される世界最小級の野生ネコ「スナネコ」
耳毛がすごい…

それぞれアラビア語で「気高い」と「美しい」という意味の言葉に由来した名前のスナネコで、2020年3月20日(金)より公開されるほか、同園の姉妹園である「神戸どうぶつ王国」でも同日にスナネコの公開が予定されています。

那須どうぶつ王国の保全の森では、ツシマヤマネコに近い種類の「アムールヤマネコ」も展示されていますので、スナネコに会いに訪れる際には一緒に覗いてみては。

<スナネコ展示>
公開:2020年3月20日(金)〜
場所:那須どうぶつ王国 保全の森
個体:オス・メス2頭

※参考書籍:家のネコと野生のネコ(エクスナレッジ)

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