180年後の日本は猫の国だった…?少子化の進んだ未来を描いた漫画「2200年ねこの国ニッポン」

猫が人間のように暮らす未来を描いた4コマ漫画『2200年ねこの国ニッポン』が6月25日に刊行されました。

4コマ漫画『2200年ねこの国ニッポン』の表紙イメージ

世界の少子化ランキングで上位に挙げられる我が国ニッポン。

日本の総人口は2011年から9年連続で減少しており、国連が昨年公表した見通しによると、現在1億2600万人の人口が2100年には7500万人にまで減少すると推計。これは1946(昭和21)年頃の国内人口とほぼ同じ水準になります。

それでは更に100年後、2200年には一体どうなっているのか?

そんな予測不能の未来をユーモアたっぷりに描いたのが本書。「2200年、人類の少子化が進んだこの国は――、猫の国になりました。」という不思議なモノローグで始まります。

4コマ漫画『2200年ねこの国ニッポン』の目次1

4コマ漫画『2200年ねこの国ニッポン』の目次2

舞台は、人間と同じように猫が話し・学び・働くようになった近未来の世界で、主人公は女子高生の麦島(むぎしま)さんと、飼い猫のソラ。


飼い主のことを「麦島さん」と、さん付けで呼ぶソラは理屈っぽい性格だけど、猫らしく気まぐれなところもあって何かと振り回される麦島さん。

飼い主と飼い猫の関係ながら、友人同士でもあるような、1人と1匹のほのぼのした日常が描かれています。

4コマ漫画『2200年ねこの国ニッポン』の中身イメージ1

4コマ漫画『2200年ねこの国ニッポン』の中身イメージ2

猫が人間の言葉を話すマンガ自体はよくあるものの、少子化の果てに猫の国になってしまった設定がユニークな本作。

世間話をしたかと思えば、捉えどころのない表情を浮かべたり、ちょっとしたことに気を取られてそのまま夢中になってしまうソラは、まるで人間と猫のいいとこ取りをしたような存在感で、「もし猫が喋れたらこんな事を言ってるかも…」と思えるようなシーンが随所に散りばめられています。

4コマ漫画『2200年ねこの国ニッポン』の中身イメージ3

作者は7匹の猫と暮らしているというマンガ家の「猫葉りて(ねこはりて)」さん。

もともとは勤め先で働いていたところ、猫マンガを描きたいとの思いから『猫ちゃんとの楽しい生活がもっと楽しめるようになる漫画』をコンセプトに製作を開始し、自ら出版社に持ち込んだ作品なのだとか。

「この作品は、猫葉りてさんが”読んだ人を幸せにしたい”という、自身の強い思いを形にするために、近未来SFという形を取って描かれた作品です。登場する猫と人間とのやり取りは、実際の猫と人間との間に流れる愛情に溢れていますが、これはやはり、ご本人の実生活での猫との関係性が現れているのではないかと思います。」
(――担当編集者・談)

「大変な時でも、猫が幸せなら飼い主も幸せでいられます。」と語る作者の初単行本。
猫を飼っている人や猫好きな人はもちろん、萌えやファンタジーを求める人にも楽しめる1冊となっています。

書名:2200年ねこの国ニッポン
著者:猫葉りて
仕様:A5判 128頁
発行:秋水社/発売:大都社

<参考>
猫がケンカでお腹を見せるのには意外な理由が…!100の疑問にQ&Aで解説する「ねこほん」
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画像提供:Shusuisha inc.

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