猫の迎え方

猫を譲り受ける先が決まって、事前に用意しておくものが準備できたら、後は猫が家に来る当日を待つだけです。飼い主となる貴方はドキドキして前日、眠れないかもしれません(笑)。

しかし見知らぬ家にくる猫ちゃんは緊張しているので、貴方が冷静に対処してあげなければなりません。当日はどのように猫を出迎えて家で過ごしたらよいのか、注意しなければならないことについてご紹介します。

 


迎え方

まず家の中では、猫がトイレを使用できる状態にしておき、水も容器に入れて飲めるようにセットしておきます。

何処から迎え入れるかにもよりますが、飼い主となる貴方自身が猫を家まで連れてくる場合は、キャリーバッグにタオルや毛布を入れて、猫が完全に身を隠せる状態で移動できるような環境を作ってあげましょう。元の飼い主から今まで使っていた毛布などをもらえる場合は、それも入れてあげると猫にとっては少し安心できます。

 

到着後

家に到着した後は猫の好きなように行動させるのが大切です。

飼い主となったばかりの貴方にとっては猫と触れ合いたい、抱っこしたい、ご飯が食べるところをみたい・・・となりがちですが、猫にとっては知らない場所にやってきて緊張している状態です。ここは自分にとって危険な場所なのかどうか、時間をかけてゆっくり確認しなければなりません。

また、飼い主となったばかりの貴方とはまだ心を許せるほど、多くのコミュニケーションを取っていない状況だと思います。貴方の方からどんどん猫に近づいていくと、臆病な猫の場合は怖がってしまいます。

猫自身がここは安全な場所だと確認し終わり、貴方の方に興味を示すまでは好きなように行動させてあげてください。その後はキャットフードをあげてみたり、トイレの仕方などを教えてあげましょう。

 

キャットフードを与える

キャットフードはお皿に入れて出しっぱなしにしておくと、衛生的によくありませんので、毎回必要な量を図ってお皿に入れてあげるようにします。お水も毎日入れ替えて新鮮なお水が入っているよう状態にしてあげます。

少しでも環境の変化を少なくするために、最初の1〜2週間は猫を譲り受けた先の人と同じような頻度や間隔で、同じキャットフードを与えるようにしましょう。

人間の食べ物の中には、猫が食べてはいけないものがありますので、必ず覚えておく必要があります。

 

トイレの仕方を教える

トイレは静かで人間の視線が気にならないような場所に設置します。そこがトイレだと覚えさせるのに一番良いのは、猫を譲り受ける際にその猫が使っていた使用済みの砂を少し分けてもらい、それを新しい砂に混ぜてやることです。

猫がそわそわしてトイレを探すような素振りを見せたらトイレの中まで連れて行ってあげましょう。
いちどそこで用を足すとトイレだと覚えてくれますので、次からは同じ場所でしてくれるようになります。

 
すごく臆病な猫の場合は、部屋の探検もせずにじっとしている場合があります。初日はキャットフードを食べない、お水も飲まない、トイレもしないなんてこともあります(子猫の場合は成猫ほどの体力がなく体調も変化しやすいので、早めに獣医さんに連絡してください)。

その場合は小部屋などにキャットケージを置き、その中にキャットフードとお水とトイレをセットして、人間や他の動物が立ち入らないような環境を作ってあげましょう。難しい場合はケージに大きい毛布などをかけて完全に人間の視線を遮れる状態にします。

その後、数時間おきにキャットフードやお水の量、トイレの使用状況などを確認してやります。臆病な猫は人間の気配がなく静まり返った時間が訪れると、こっそり動き出してご飯を食べたり用を足しますので、その痕跡さえ確認できれば心配はありません。後は日に日に慣れていくのを気長に待てば慣れてくれるでしょう。

2日目もキャットフードやお水の量が減らず、トイレも使用しない場合は動物病院に電話して相談してください。

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