岐阜県の猫殺処分0を目指し、複合型保護猫施設の計画が進行中

猫専用ホテルやシェルターが入った「複合型保護猫施設」を開設するプロジェクトが、岐阜県にある株式会社キャトランによって進められています。

岐阜県の猫の殺処分を0にすることを目指している本プロジェクトでは、まず保護猫の置かれている現状に興味を持ってもらうことから始めるため、アクセスの良い名鉄岐阜駅から徒歩5分の立地に24時間365日猫の世話ができるよう、スタッフを常駐させたシェルターや猫専用ホテルなどが入った保護猫ビル「シェルにゃん(仮称)」の開設に向けて準備を行っています。

プレイルーム イメージ図総合保護猫施設シェルにゃんのプレイルーム「キャットラン」引用:readyfor.jp

ビルの1F〜5Fを使った施設となる予定で、1Fの入口となる小部屋はゆくゆくはカフェとしての利用を想定、2Fにある約20畳のスペースは保護猫と施設利用者が遊ぶためのプレイルームに。3Fは部屋数が最大で12室の猫専用ホテルを来春にオープンする予定のほか、フリースペースでは保護猫の譲渡会やオリジナル猫グッズの販売などを予定。4Fにはスタッフが常駐し、5Fが保護猫たちの生活スペースとなる予定となっています。

利用者は猫と触れ合うことができる施設ですが、一般的な猫カフェとは異なり、入場時に寄付という形で1,000円以上貰い受ける仕組みとなっていて、通常時は利用時間に制限が設けられないのが特徴です。

平成26年度時点では、岐阜県に引き取られている猫のうち、殺処分される割合は67.5%と全国的にみると低い数値で推移しています。
岐阜県:引き取られた猫の処置(譲渡/返還/殺処分割合) 参考:岐阜県に引き取られた猫の返還、譲渡、殺処分された割合

しかし、未だに年間1,000匹近い猫が殺処分されている現状があります。
岐阜県:引き取られた猫の処置(譲渡/返還/殺処分件数) 参考:岐阜県に引き取られた猫が返還、譲渡、殺処分された数

今回のプロジェクトはこうした状況を改善するための一助となることが期待されますが、現在クラウドファンディングサービス「READYFOR」において、保護猫ビル「シェルにゃん(仮称)」の周知および運営費の補填を目的とした資金調達の募集が行われています。

興味のある方は覗いてみてはいかがででしょうか。

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