熊本地震避難者の猫を無料で預かり開始、東京・巣鴨の猫ホテル

東京都にある猫専用ホテル「ペットニュートリション」が、熊本地震で被災して都内に避難している人の飼い猫を対象に、無料で猫を預かる取り組みを始めました。

猫専用ホテル「ペットニュートリション」引用:reflex.co.jp/hotel

災害が起こった時、飼い主はペットと同行避難を行うことが基本で、動物愛護管理法を管轄する環境省もそのように推奨しています。

しかし、避難所では自治体によって対応がまちまちであり、場合によってはペットとの同行避難が拒否されてしまうこともあります。熊本地震の避難所では、動物が苦手な人やアレルギーを持っている人などへの配慮から、原則として居住スペース部分にはペットの持ち込みが禁止されています。

一方、東京都では、熊本地震によって住宅が損壊するなど居住の継続が困難になった世帯に向けて、都営住宅の約200戸を提供し、無償で受け入れるための受付を4月26日から開始しています。

東京都都市整備局 熊本地震の被災者に都営住宅200戸を提供引用:toshiseibi.metro.tokyo.jp

しかし、都営住宅にはペットを伴って入居することができないため、ペットと一緒に避難している被災者の人には利用することが難しい制度となっていました。

そこで、東京都豊島区の巣鴨にある猫専用ホテル「ペットニュートリション」が始めたのが、被災地から同行避難している愛猫を無料で預かるという取り組みです。

具体的には以下の事項に該当する被災者には、猫ホテルの施設利用料に加えて猫の餌に関する費用も無料で支援するというものです。

■預かりの条件(一部)
<飼い主>
・常時連絡が取れる方
・身分証明証(免許証、若しくは保険証)の提出
・都内の定住先証明書、若しくは避難証明書の提出

<飼い猫>
・猫が室内飼いである事
・猫に病気などの疾患が無い事
・猫のワクチン接種証明書の提出
・猫が去勢、若しくは避妊されており、年齢が7ヶ月以上である事
・預かり期間は最長3ヶ月(状況により延長が可能)

■問い合わせ先
(株)リフレックス TEL:03-3917-4630
担当:宮垣(みやがき)、高松(たかまつ)
 

今回、この猫ホテルが始めた取り組みは、熊本地震の影響でペットと同行避難している被災者の方々にとっては新たな選択肢となる一方で、被災していない方々にとっても災害時の愛猫との避難について教訓となる内容が含まれています。

とりわけ、「ワクチンを接種する」「去勢・避妊手術をする」「完全室内飼いをする」といった事を行っていない飼い主の方は、災害時に猫の預かり支援を申し出てくれる施設があった場合に、支援が受けられない可能性がある事に留意すべきでしょう。

これらは飼い主の方の意志があれば常日頃からできることですが、災害時の不安定な状況下における不利益を被ってまで実施しない方が良いことなのかどうか、考えてみる機会になるのではないでしょうか。

 
・猫専用ホテル
ペットニュートリション

・東京都都市整備局
平成28年熊本地震への都の対応 都営住宅等への被災者の受け入れについて

参考:熊本地震におけるペット(猫・犬)への支援情報まとめ

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