言葉で猫を楽しむ「猫の国語辞典」2400点もの猫の句を収録

株式会社三省堂から11月21日、俳句・短歌・川柳と共に味わう書籍「猫の国語辞典」が発売されました。

俳句・短歌・川柳と共に味わう書籍「猫の国語辞典」

日本では古くから猫と人間が近い距離で暮らしてきたことが知られており、平安時代には源氏物語、枕草子、小右記などの書物に猫が登場しているほど。それ以来、猫は時代時代の作家たちによって、さまざまな作品に描かれてきました。

本書では小林一茶、正岡子規、北原白秋、種田山頭火など、江⼾から昭和にかけて猫を愛した500名の作家による俳句・短歌・川柳を集め、猫に関する言葉や言い回しを2,400個も収録した、一冊丸ごと猫まみれの国語辞典です。

作家たちの気持ちが、猫のどのようなところに惹きつけられたのか、さまざまな句を通して楽しむことができます。

 

猫の国語辞典 (一例)

本書では「愛猫」「あくび猫」「洗い猫」「怒る猫」「稲妻におびえる猫」・・・といったように、「猫」を含む言葉が五十音順に並んでいて、それに関連する「句」が掲載されています。

「あ行」の一部猫の国語辞典(あ行)参考イメージ1
猫の国語辞典(あ行)参考イメージ2
猫の国語辞典(あ行)参考イメージ3

「な行」の一部猫の国語辞典(な行)参考イメージ1
猫の国語辞典(な行)参考イメージ2

また、一見難しそうに見える句でも、下記のように猫語を交えて分かりやすく解説してあるページもあります。

作者:小林一茶
原文:紅梅や縁に干したる洗ひ猫
解説:洗濯されちゃったわけではなくて縁側の濡れ猫をこう詠んだんだね。うまいにゃあ

作者:種田山頭火
原文:こんなに晴れた日の猫が捨てられて鳴く
解説:放浪の俳人と言われた山頭火も、捨猫を見捨てられず、つらいにゃん

作者:正岡子規
原文:恋猫のあはれやある夜泣寝入
解説:とほほ。恋に破れて飼い主にも同情されて、あわれだにゃあ

作者:橋本多佳子
原文:愛しさや恋負け猫が食欲れり
解説:やっぱり女の飼い主さんはたのもしいにゃ。やけ食いする猫が可愛いなんて

作者:久保田万太郎
原文:叱られて目をつぶる猫春隣
解説:猫を飼った人ならすぐわかる光景だ。目つぶってごまかす。猫の特技だにゃん

作者:杉田久女
原文:鮎やけば猫梁を下りて来し
解説:呼んでも知らんぷりの猫もご馳走となると別。猫の気ままぶりがよく出てるにゃん

作者:西東三鬼
原文:炎天に一筋涼し猫の殺気
解説:うわっ宮本武蔵の決闘か?猫の飛びつく寸前の鋭さをキャッチした句だにゃん

猫が好きな人や猫を飼っている人にとっては、思わずクスッとしてしまうような句も含まれていて、俳句や短歌、川柳に馴染みが薄いという人でも楽しく読めるような内容になっているのが特徴です。

 

猫の国語辞典

著者:佛渕健悟・小暮正子 編
発売:2016年11月21日(月)〜
頁数:256ページ

出典:prtimes.jp

現代では写真や動画などを通じて猫を楽しむことが多いですが、「言葉」や「言い回し」などの表現によって猫を楽しむことで、普段とは違った猫の魅力を感じられるかもしれませんね。

「面白い!」と思った猫の表現を見つけたら、日常会話や手紙、年賀状などの挨拶などで、こっそり使ってみてはいかがでしょうか。

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