日本にやってきた猫を歴史ともにたどる「猫づくし日本史」

古代から現代まで、日本にやってきた猫を歴史とともに辿った書籍「猫づくし日本史」が先月発刊されました。

武光誠 著「猫づくし日本史」河出書房新社猫づくし日本史 / 武光誠 著 / 河出書房新社

本書によると、もともと猫は中東で生まれたものが1世紀頃にインドにもたらされ、2世紀頃には仏典をネズミから守るために寺院で飼われるようになり、日本に伝わったのは6世紀の半ば頃。中国経由で遣唐使によって仏教の伝来とともに連れてこられたのが始まりなのだとか。

お寺で飼われている猫のイメージ

その後、日本では貴族や武士、庶民などに愛されたり、書物や絵画などの作品に描かれたり、果ては伝説や信仰の対象にまでなったりするのですが、本書ではその様子を時代ごとにさまざまなエピソードとともに紹介。

古代から室町時代、江戸時代前期、江戸時代後期、近現代の4つの時代区分で章立てられた構成になっています。

書籍「猫づくし日本史」の目次

1章では、日本にやってきた猫が仏教警備隊として活躍する逸話のほか、平安時代の天皇に愛された猫、平家物語や今昔物語集、鳥獣人物戯画など作品の中に登場する猫などについて書かれています。

2章では日光東照宮の回廊に施された有名な装飾・眠り猫や、招き猫発祥の地として知られる東京・世田谷区の豪徳寺の猫などについて、江戸後期の3章では葛飾北斎や歌川国芳による猫作品なども収録されています。

日光東照宮の回廊に施された有名な装飾「眠り猫」日光東照宮:眠り猫

招き猫発祥の地として知られる東京・世田谷区の豪徳寺招き猫発祥の地:豪徳寺

4章になると、近代から現代にかけて焦点をあて、夏目漱石や宮沢賢治などの作家や博物学者の南方熊楠らと猫にまつわるエピソードなどが綴られており、古代から現代まで日本の歴史の中で猫がどのような存在だったのかうかがい知ることができる内容となっています。

また、猫にまつわる豆知識もふんだんに盛り込まれており、猫はどうして「ネコ」と名づけられたのか、江戸で飼い猫の葬式が流行した理由、オオカミの毛皮で猫の蚤をとる珍商売、猫がまつられている山などなど、ネコ好きな人にとっては興味深い内容も含まれていますよ。

そのほか、本書で日本における猫の歴史に触れた後に、ふと訪れてみたくなるような東京や全国の猫寺社マップ、日本の猫島マップなども収録されており、旅行先に持っていっても楽しめそうな一冊となっています。

興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。

(C) Kawade Shobo Shinsha

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