「あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ」宮崎県立美術館で10/28〜開催

宮崎市にある宮崎県立美術館で10月28日(土)から、特別展示「あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ」が開催されます。

宮崎県立美術館の外観宮崎県立美術館

猫は古くから私たちにとって身近な存在で、豊かな表情や自由気ままな振る舞いは、今も昔も私たちを魅了しています。

今から約200年前の江戸時代後期には、現代さながらの猫ブームがたびたび到来し、猫が浮世絵などの画題として多く取り上げられるようになりました。

初めは美人画の中で愛らしいペットとして描かれていましたが、猫を抱えながら作品を制作していたと言われるほど猫好きな浮世絵師・歌川国芳が登場すると事態は一変。擬人化した猫が人間さながらに生活する様をユーモラスに表現し、浮世絵に猫ブームを巻き起こしました。

猫の浮世絵「流行猫のおも入」by 歌川国芳展示作品「流行猫のおも入」 作:歌川国芳

その国芳を筆頭に、歌川広重、歌川芳藤、歌川国貞、月岡芳年、楊洲周延など、江戸時代から明治時代にかけて多くの浮世絵師たちが、様々な形で猫を作品の中に描いています。

本展では、日本有数の浮世絵コレクションで知られる平木浮世絵財団の所蔵品の中から、「猫だらけ」の浮世絵145点を展示。

優美な女性と猫が競演を見せる美人画、奇想天外な化け猫図、子どもたちのために描かれた浮世絵「おもちゃ絵」など、その作品からは江戸の人々と猫との愉快な暮らしぶりをうかがい知ることができます。

猫の浮世絵「にゃん喰渡り」by 歌川広重展示作品「にゃん喰渡り」 作:歌川広重

<主な展示作品(一部)>

絵師:歌川国芳
作品:見立東海道五十三次 岡部 猫石の由来 寺西閑心 大江因幡之助

絵師:歌川広重
作品:名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣

絵師:歌川国貞
作品:女三宮

絵師:二代歌川国貞
作品:紫式部けんじかるた 三十六 かしわ木

絵師:月岡芳年
作品:風俗三十二相 あつたかさう 寛政年間町家後家の風俗

絵師:歌川芳藤
作品:新板猫の温泉

あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ in 宮崎県立美術館

また、期間中は展覧会とともに、講演会やギャラリートークなど様々な催しが行われる予定となっています。

記念講演会
日程:2017年10月28日(土)
時間:14:00~15:30
講師:佐藤 光信氏(平木浮世絵財団理事長)
演題:「浮世絵に描かれた可愛い猫、怖い猫」
場所:1階アートホール
定員:120名
費用:聴講無料
申込:電話で受付中(0985-20-3792)
 ※先着順、定員になり次第終了

ギャラリートーク
日程:2017年11月4日(土)、18日(土)
時間:14:00~15:00
講師:同館学芸員
費用:無料(要観覧料)

親子で鑑賞!浮世絵ってニャンだろう
日程:2017年11月11日(土)
時間:11:00~12:00
場所:2階企画展示室
対象:小学4年生〜中学生10名とその保護者
費用:無料(要観覧料)
申込:電話で受付中(0985-20-3792)
  ※先着順、定員になり次第終了

うちのニャンコ自慢
内容:愛猫の写真を掲示
日程:会期中いつでも
場所:2階アートフォーラム
参加:写真を葉書サイズ又はL判にプリントして持参
  ※写真の返却は不可

美術館で猫さがし
内容:作品に登場する22匹の猫を探してお気に入り投票
日時:会期中
場所:2階アートフォーラム

 


あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ

会期:2017年10月28日(土)〜12月3日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館:月曜、11月24日(金)
入場:大人700円、小中学生400円

会場:宮崎県立美術館

宮崎県宮崎市船塚3-210

「うちのニャンコ自慢」企画で愛猫の写真を持参した人、猫グッズを身に着けて来場した人は、観覧料が100円割引になる特典を受けることができますので、来館される方はぜひ活用してみては。

画像提供:MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM

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