猫を愛した作家・大佛次郎の生誕120年企画展「大佛次郎と501匹の猫」

猫を愛した作家・大佛次郎(おさらぎ じろう)が今年生誕120年を迎えることを記念して、企画展「大佛次郎と501匹の猫」が神奈川県・横浜にある大佛次郎記念館にて開催されています。

大佛次郎記念館の外観大佛次郎記念館

1897年(明治30年)に誕生した大佛次郎は、鞍馬天狗シリーズや赤穂浪士、パリ燃ゆ、天皇の世紀などの作品を執筆した国民的作家であると同時に、大の愛猫家としても知られています。家には常に10匹以上の猫がたむろしていて、一緒に住んだ猫の数は500匹を超えると言われるほど猫と関わりが深く、猫をモチーフにした置き物や玩具まで収集していたほど。

大佛次郎の写真(1925年、28歳時)大佛次郎(1925年 / 28歳)

猫にまつわる読み物も60編ほど残していて、随筆集「猫のいる日々」や童話「スイッチョねこ」は今でも多くの人々に読まれているロングセラーですね。

本展ではそんな大佛次郎の原稿や書簡などの文章をはじめ、「スイッチョねこ」の挿絵、猫の浮世絵、猫のおもちゃ絵(子供たちが遊ぶために描かれた浮世絵)コレクション、写真や愛蔵品の数々が展示されています。

会期は11月12日までとなっていますが前期、中期、後期に分けて行われ、時期によって展示内容が一部異なります。

特に猫好きな浮世絵師として知られる歌川国芳の作品「猫飼好五十三疋」(みょうかいこうごじゅうさんびき)の実物は前期のみの展示。

歌川国芳の作品、猫飼好五十三疋(みょうかいこうごじゅうさんびき)歌川国芳:猫飼好五十三疋

これは1848年頃に描かれた戯画で、当時、江戸から京までの道中にあった53の宿場、東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)に、日本橋と京を加えた55の宿場名をもじって、55種類の猫の仕草を絵で表現した国芳らしいユーモアのある作品。中期と後期には複製が展示される予定となっています。

また会期中は、この作品の解説が拡大パネルとなって記念館1階ロビーにて公開されていますので、訪れようと思っている方はじっくり鑑賞してみては。

その他、展示品によっては特定の時期にしか鑑賞できないものもあります。

すべての展示作品を見たい場合は、今年2月に刊行された書籍「大佛次郎と猫」が本展の公式カタログを兼ねていますので、そちらを見てみると良いでしょう。同書については当サイトでも過去に紹介記事を掲載していますので、詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

カタログで展示品の予習してから鑑賞するのも良いですし、展示品の鑑賞後にじっくり振り返ってみるのも良いですね。

大佛次郎と501匹の猫

会期:2017年7月13日(木)~11月12日(日)
前期:7月13日(木)~8月20日(日)
中期:8月22日(火)~9月24日(日)
後期:9月26日(火)~11月12日(日)

時間:10:00~17:30(7月〜9月)
  :10:00~17:00(10月〜11月)
  ※入館は閉館の30分前まで

休館:月曜日(祝休日の場合は翌平日)
料金:大人200円、中学生以下無料

※毎月23日・市民の読書の日と、第2・第4土曜日は高校生無料
※横浜市内在住の65歳以上の方は無料
※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

<会場アクセス>

前期は8月20日(日)までとなっていますので、この3連休や夏休みなどに出かけてみてはいかがでしょうか。
 

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